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「のび太さんのエッチ!」も原作にはない? 実は“言っていなかった”名セリフ4選

「のび太さんのエッチ!」も原作にはない? 実は“言っていなかった”名セリフ4選


『NEW TV版ドラえもん スペシャル ドラえもん生誕100年前記念♪ハッピー・バースデー♪ ドラえもん その(3)「しずかちゃん」編』レンタル版(東宝) (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

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原作では言ってないけれど?

 アニメやマンガで広く知られているセリフのなかには、実は原作では一度も言っていないものも多くあります。『名探偵コナン』の「服部平次」も原作では「せやかて工藤」を口にしていませんし、『ドラゴンボール』の「孫悟空」も「オッス、オラ悟空!」は声優の野沢雅子さんによるアドリブとして生まれたものです。

 実は、ほかの作品のセリフを調べてみても、「えっ、これも原作にはないの!?」と驚かされる例がいくつも確認できます。

「のび太さんのエッチ!」

 アニメ『ドラえもん』では、入浴中の「しずかちゃん」のもとに「のび太」が誤って入り込んでしまったり、偶然パンチラが目に入ってしまったりする場面がたびたび描かれます。こうしたシーンではしずかちゃんが「のび太さんのエッチ!」と叫ぶのがお決まりになっています。

 しかし「のび太さんのエッチ!」はアニメオリジナルの表現で、しずかちゃん役を約26年間務めた野村道子さんのアドリブによって生まれたものとされています。なお原作では「のび太さんキラーイ!」と叫ぶ場面や、実力行使でのび太を懲らしめたりする描写がありました。

「『さん』をつけろよデコ助野郎!!」

 大友克洋監督の伝説的アニメ映画『AKIRA』を語るうえで、「『さん』をつけろよデコ助野郎!!」のシーンは欠かせません。もともと呼び捨てで呼び合う関係だった「鉄雄」に対し、「金田」があえて「さん」付けを強要する場面は、作中屈指の名シーンとして広く知られています。

 2016年に『AKIRA』のLINEスタンプが発売された際にも、このセリフは採用されましたが、実はマンガ版には出てこないセリフです。元になったとされる場面では、「金田ァ」と叫ぶ鉄雄に対し、金田は「なンか用か」と返しています。あまりにも有名なセリフであるだけに、マンガ版に存在しないと知って驚いた人も多いのではないでしょうか?

「嘘だといってよ、バーニィ」

「嘘だといってよ、バーニィ」は、「ガンダム」シリーズ初のOVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』を象徴するセリフだと思われがちです。しかし実際には第5話のサブタイトルに用いられたフレーズで、主人公の「アルフレッド・イズルハ」が口にしたセリフではありません。

 それでも本作を象徴するフレーズであることに変わりはなく、2018年に「バーニィ」役を務めた辻谷耕史さんの訃報が報じられた際には、多くのファンが「嘘だといってよ、バーニィ」という追悼の言葉を添えていました。物語の結末がもたらした喪失感を、このひと言がすべて代弁していたからこそ、多くの人の記憶に強く刻まれているのかもしれません。

「見なよ…オレの司を…」

 2026年にアニメ第2期が放送される『メダリスト』も、ネットミームになるほど話題を呼んだセリフがあります。アニメ第12話では、主人公の「明浦路司(あけうらじ つかさ)」が生徒たちの前でスケートを披露する展開が描かれました。その際、司の一番弟子である「結束いのり」が、それまで生意気な態度ばかり取っていた「そに鳥理凰(そにどり りおう※「そに」は「立+鳥」が正しい表記)」に向けて放ったのが、「見なよ…オレの司を…」というセリフです。

 この言葉は放送直後からネット上で大きな反響を呼び、「ネット流行語100 2025」では第7位にランクインしました。原作では、あくまで「いのり」の心の声として描かれているだけで、実際に口に出しているわけではありません。

 同じ場面の吹き出しには「理凰くん…こんなありがたい事ないからちゃんと見た方がいいよ」と書かれていましたが、アニメではこのセリフの代わりに「見なよ…オレの司を…」が採用されているのです。その理由はのちに、原作者のつるまいかだ先生から「いのりに言わせたい」という要望を受けて実現したことが判明しました。

配信元: マグミクス

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