実は冬が治療のベストタイミング 夏に気になり、冬に動く。これが賢い選択!

「北青山D.CLINICでは、長年下肢静脈瘤の日帰り治療を行ってきた中で、『赤や青の欠陥が透けて見える』『クモの巣や網目状の血管が目立つ』といった相談は、春から夏にかけて増える傾向があるといいます。しかし、治療を始めるのに適しているのはむしろ冬です。その理由をいくつかの視点から整理してみましょう。」(阿保義久先生)

1.紫外線による刺激が少ない

治療後の皮膚は一時的にデリケートな状態になります。
紫外線量が多い季節は色素沈着のリスクが高まるため、紫外線が比較的弱い冬は肌にとって穏やかな時期といえます。
2. 脚を露出しない季節だから、気持ちもラク

レーザー照射部位に赤みや軽い色の変化が出ることがありますが、多くは時間とともに落ち着いていきます。
冬であれば、タイツやロングスカート・パンツスタイルが中心になるため、周囲の目を気にせず治療に専念しやすいのも大きなメリットです。
3.春〜夏の脚見せシーズンに間に合う

「夏はレッグベインが気になりやすい一方で、同じように相談が集中する時期でもあります。冬から治療を始めておけば、春先~初夏には落ち着いた状態を目指しやすく、予約も比較的スムーズです。」(阿保義久先生)

治療ってどんなことをするの? 細い血管にも対応できる体外照射レーザー!

レッグベインの治療には、いくつかの方法がありますが、細かい「網目状・クモの巣状」の血管に特化しているのが体外照射のロングパルスYAGレーザーです。
かつては、血管の中に硬化剤を注射して壁同士をくっつける「硬化療法」が主でしたが、赤や紫など1mm未満の非常に細い血管には適さない場合があり、治療後に比較的強い色素沈着が1〜2年残ることもありました。
ロングパルスYAGレーザーは、こうした課題に対して開発された治療法です。
□シミ治療や医療脱毛と同じように、皮膚の上からレーザービームを照射
□レーザーのエネルギーが血管内の血液と壁に伝わり、不要な血管を徐々に目立たなくする
□対象となる静脈瘤は、生理的にはほとんど機能していない血管のため、消しても日常生活への影響はほぼない
治療のイメージは次の通りです。
□治療時間:30分〜1時間ほど(範囲によって変動)
□通院:複数回の照射が必要になることが多い
□日常生活:施術後の生活・運動の制限はほとんどなし
□弾性ストッキング:基本的に不要
□入浴:当日から可能(熱いお湯・長風呂・強い摩擦は一定期間控えることが多い)
「施術後、軽いやけどに似た反応(赤み・水ぶくれ・色の変化)が一時的に出ることがありますが、多くは時間の経過とともに落ち着いていきます。硬化療法と比べて強い色素沈着が残りにくく、美容面への配慮がしやすい点から、見た目を大切にしたい方に選択されることが増えています。」(阿保義久先生)

