来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪の日本代表最終選考会を兼ねるフィギュアスケートの全日本選手権は12月21日、ペアフリーが行なわれる。ショート首位発進した“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組は、この日のフリーを棄権した。日本スケート連盟によると、「三浦璃来選手の左肩負傷のため」と発表した。
りくりゅうは前日のショートで演技直前の6分間練習中に三浦が左肩を脱臼するアクシデントが発生。激痛に耐えて最後まで演技を完走し、演技後は三浦が左肩を押さえて涙を流し、木原が優しく手を添えて左肩を支える場面があった。
得点は国際スケート連盟(ISU)非公認ながらショートの世界最高得点をマーク。その後、取材対応のミックスゾーンで三浦はフリー出場を明言。左肩の状況について「フリーまで時間がないので。すべてが終わってから病院に行きたいと思います」とコメントを残していた。
ところが、この日の午前9時30分から始まったペアの公式練習に2人は姿を見せなかった。コンディションが心配されるなか、最終的に無念の棄権に至った。
全日本連覇はなくなかったが、ミラノ・コルティナ五輪の代表入り(ペアの出場枠は2つ)は確実な状況だ。これまで2度の世界選手権優勝、名古屋で開催されたグランプリファイナルで3季ぶり2度目の優勝を果たすなど圧倒的な実績から選出される可能性が高い。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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