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『佐賀県』大ヒットから 22年 人生一変したはなわが語る、貧乏時代と妻の支え、そして佐賀への想い

『佐賀県』大ヒットから 22年 人生一変したはなわが語る、貧乏時代と妻の支え、そして佐賀への想い

今年で芸歴30年を迎えたお笑い芸人で歌手のはなわ(49)。そんなはなわが過去のことを振り返りながら、家族とのエピソードを綴った書籍『柔道3兄弟と天然ママと僕〜はなわの楽しい子育て〜』(徳間書店)を上梓した。ヒット曲『佐賀県』やNHK紅白歌合戦出場、芸能界の重鎮「ミスター隠し芸」の堺正章への想いを語った。(前後編の後編)

子どもや奥さんの顔出しには抵抗があった

「SAGAさが〜♪」という歌詞でおなじみの『佐賀県』が大ヒットし、佐賀県にも注目が集まった2003年。ベースを肩からさげ、とんがり頭でテレビに引っ張りだこだったはなわは、現在もライブやステージで活躍している。芸歴30年を迎えた彼の芸人人生と佐賀に対する想い――。


――ヒット曲「佐賀県」で急に売れたと思いますが、どのくらい生活が変わりましたか?

もう訳がわからないくらいに、人生が180度変わりました。僕の場合、印税だけでなくて、芸人としてのテレビの出演とか、イベント営業の数とか。いろいろなものが一気にきたので、宝くじが当たった感覚に近いです。

でも、お金の面はどうでもいいというか、正直よくわかっていない感じでしたね(笑)。

――高級車を買う、高価な時計を集める、豪遊する…そういったことはしなかったんでしょうか。

はい。妻(智子さん)は幼少期に結構大変な生活を経験しているのですが、お金の欲もそんなになくて「こんなにお金持っちゃって良くない!」と、夫婦で話してましたね。

僕がテレビに全く出れなくて全然仕事もなくて、そんな貧乏な状態で子どもも生まれた。妻と息子と3人で大変な暮らしをしていたんですよ。だから、テレビにたくさん出れるだけで満足でした。

『笑っていいとも!』に出演できたとか、明石家さんまさんやダウンタウンさん、ビートたけしさんとお仕事できるってことだけでもすごい嬉しかった。それでギャラまでもらえる。すごい幸せなことですよね。

――好きなことで稼げるってなかなかできないことですよね。今でもその価値観は変わりませんか?

当時は本当にお金じゃなかった。……今はね、芸歴30年なんで「この仕事っていくらぐらいなんだろう?」なんて思うようなこともあったりなかったり(笑)。

――色々なメディアで見る機会が多いはなわさんですが、今はどんなお仕事をメインでされていますか?

お笑いという活動があって、そして楽曲制作、ミュージシャンという活動があって、あとは今YouTubeをやって、YouTuberというものがあったり、あとは何だろう? いろんな肩書きがあるんですよ。

僕はいろんな肩書きがあって「お前は一体何屋なの?」と、言われることを目指してやってます。それが一番気持ちいいし「僕も何屋か分かりません!」っていう感じでやっていきたいんですよ。でも、やっぱり好きなのは歌ですね。

紅白が決まった時に妻から言われたこと

――プライベートでは堺正章さんとご交流があるそうですが、今年の紅白歌合戦では特別企画として堺正章さんのご出演が決まりましたね。発表があった時はどのようなお気持ちでしたか?

堺さんとは食事や麻雀をご一緒させていただいているんですが、堺さんって事務所の大先輩というか、芸能界の重鎮「ミスター隠し芸」じゃないですか。そこまでの地位やキャリアがあっても常に野心があって、「新しいことをしよう」と意欲的。その姿勢は本当に勉強になっていて、尊敬しています。

紅白出場はもちろん僕もすごく嬉しかったです! 堺さんと同世代の人たちにも勇気や元気を与えると思いますね。

――はなわさん自身も2003年の紅白歌合戦に出場されていますが、当時の心境やご家族の反応などお聞かせください。

とにかく嬉しかったですね! ……ただ、妻が結構天然なので「紅白が決まったよ!」と報告したら「良かったじゃん! 何チャンネル?」と返されて驚きました(笑)。

基本的に男性は白組だから僕のトレードマークの頭のツノの部分を白くしようと思うって話をしたら「そのアイディアはいいと思うけど、今の段階から白組って決めるのはちょっと早いと思う」って真面目にアドバイスされましたから。敵いませんね(笑)

――(一同爆笑)。テレビやYouTubeでも天然っぷりを発揮されている智子さんらしいエピソードですね。そんな智子さんは家族の距離感について「踏み込みすぎないこと」と語っていましたが、はなわさんが思う「家庭円満の秘訣」を教えてください。

根本的な部分で信頼関係があるんで、いい意味で干渉しすぎないことですかね。自由な部分もちゃんと与え、お互い様であるっていうところなんですよね。子育ても放任主義じゃないんですけど、夫婦間でも「ちょうどいいと思える距離感」を大事にすることだと思います。それとあまり溜め込みすぎないことかな。

――何か思うことがあった時はこまめにLINEで送るそうですね。

そうですね。ちょっとでも「ん?」って思ったことはすぐにLINEで送る。妻からはたくさんきますね、直接口でも来る(笑)。でもそれが溜まっちゃうと、相手のことを嫌いになっちゃうかもしれないじゃないですか。それに一度文字にしてみると気持ちに整理がついたりして、相手への伝え方も考えるようになってお互いに良いんですよね。

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