58歳の元日本代表FW、カズこと三浦知良が現役続行である。今年はJFLアトレチコ鈴鹿で試合に出ていたが、来季はJ3福島に期限付き移籍する。集客力があるカズにいくつかのクラブがオファーを出して、大争奪戦を繰り広げた結果の選択だった。
しかし実際のところ、ストライカーとしてのレベルはどうなのか。
「ボールを持つと歓声と拍手が送られますが、スピードと技術はかなり落ちていますね。体力がないため、守備に回ることがほとんどできません。レベル的には大学生ぐらいでしょうか。プロでカネをもらうには厳しいレベルですね。引き際は本人が決めることとはいえ、若手に道を譲る心使いを求める意見が出ています」(サッカーライター)
今年、アトレチコ鈴鹿では7試合の出場で無得点。J3福島ではどれだけの試合に出られるのだろうか。サッカーライターが続ける。
「10試合ほど出場できればコト足ります。衰えによりピッチ上でのパフォーマンスは著しく低下していますが、練習での姿勢やサッカーに懸ける情熱は若いプレーヤーの手本になります。クラブサイドからすれば、カズが在籍すればスポンサーやファン集めにおいて絶大なメリットがある。運営上での貢献の方が大きいですね」
ブラジルのプロリーグ、サントスと1986年に契約を結んで、そのキャリアが始まった。1990年代にキングカズとして日本トッププレーヤーになり、読売クラブやヴェルディ川崎で活躍。1994年にイタリアのセリエA、ジェノアに移籍した。その後はJリーグやオーストラリア、クロアチアでプレー。
今年のNHK紅白歌合戦では審査員を務めるカズ。来年2月に59歳の誕生日を迎える。プロ41年目のシーズンは、どういったプレーを見せてくれるのだろうか。
(高橋裕介)

