
画像は『千と千尋の神隠し』ビジュアル (C)2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM
【画像】えっ「特定のモデルはない」ってほんと? こちらが『千と千尋の神隠し』のモデルと言われてきた実在の「そっくり」観光スポットです(3枚)
公式から明かされた意外な真実
スタジオジブリ作品には、公開から何年経っても語られ続ける「都市伝説」や「ウワサ話」が存在します。なかには真相がはっきりしないものもありますが、公式によって否定されたものも少なくありません。今回はそのなかから3つの説に注目し、広まった誤解の真相に迫ります。
『となりのトトロ』サツキとメイは死んでいる説
最初に紹介するのは、あまりにも有名な『となりのトトロ』の都市伝説です。実は「サツキ」と「メイ」は劇中で死んでおり、「トトロ」は「死神」的存在ではないかというもので、ネット上でも長く話題になってきました。
物語終盤でふたりの影がないことを根拠にするなど、設定としては巧妙な都市伝説ではありますが、スタジオジブリはこれを完全に否定しています。公式サイトで閲覧できる「ジブリ日誌」でも、広報部が「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ」と明言しており、影がない理由についても「作画上で不要と判断して略しているだけ」と説明していました。
そもそも宮崎駿監督は『となりのトトロ』を幸せな心温まる映画として制作しているので、都市伝説のような話はあり得ないことが分かります。それでもなおネット上でこのような説がささやかれているのは、本作がそれだけ想像力をかき立てる作品だからなのかもしれません。
『天空の城ラピュタ』の「幻のエンディング」
アニメや映画の都市伝説において、「幻のエンディング」の存在は欠かせません。ジブリ作品も例外ではなく、たとえば『天空の城ラピュタ』には、「パズー」と「シータ」の「その後」を描いたエンディングが存在するといわれていました。
本来のエンディングは、パズーとシータが「ドーラ一家」と別れた後、宙に浮かぶ「ラピュタ」が映し出されるというものです。しかし、ネット上には「パズーがシータの故郷を訪れるシーンがあった」と主張する声もあり、「私も観たことがある」と共感する人も数多く見受けられました。
果たしてファンが記憶する「幻のエンディング」は、本当に存在するのでしょうか? これについてスタジオジブリは、サイト上で「そういうことは一切ありません」と否定しています。
またこういった言説が広まった背景として、小説版に後日談が少し描かれていることや、宮崎駿監督が描いたイラストのなかに「パズーがオーニソプターに乗ってシータを訪問する」シーンがあったことを挙げており、こうしたところから想像が膨らみ、いつの間にかウワサになったのではないかと推測していました。
『千と千尋の神隠し』の舞台のモデル
『となりのトトロ』は狭山丘陵、『耳をすませば』は聖蹟桜ヶ丘といったように、ジブリ作品では実在する場所が舞台のモデルになることがあります。なかでも有名なのが、『千と千尋の神隠し』のモデルとウワサされてきた、台湾の「九ふん(ふんは、人へんに分)」です。
「九ふん」はノスタルジックな雰囲気が漂うレトロタウンで、夕暮れどきのライトアップは、確かにきらびやかな油屋や屋台街を彷彿とさせます。いまでも聖地巡礼に訪れるファンが絶えませんが、実際にはモデルになった場所ではありません。この点については宮崎駿監督自身が否定しており、過去のインタビューでは「同じような風景がいっぱいあるっていうことです」と語っていました。
ちなみに油屋のモデルについては、「ジブリ日誌」のなかで触れられたことがあります。宮崎監督の回答として「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」と紹介されていますが、その「色々な温泉」のひとつには、愛媛県松山市の「道後温泉本館」が含まれているそうです。実際、本作の絵コンテには、「河の神」が出て行く大戸に「導後」と書かれた文字を確認することができます。
