グレゴワール・ミュンスターは、コ・ドライバーとしてダカールラリーに出場した後、世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦モンテカルロでMスポーツ・フォードに合流することになる。
Mスポーツ・フォードで2シーズンに渡りWRCをフルに戦ったミュンスターだが、Mスポーツがジョシュ・マッカーリンとジョン・アームストロングを2026年シーズンのフル参戦ドライバーだと発表したことで、ミュンスターの将来は不透明となった。
Mスポーツは、さらなるドライバー発表が間近であると述べていたが、1月22日~25日のシーズン開幕戦モンテカルロには、プライベーターのジョーダン・セルデリディスが所有しているマシンで、ミュンスターとコ・ドライバーのルイ・ルーカが出場することを認めた。
ミュンスターは、長年のサポーターであるセルデリディスのコ・ドライバーとして、ダカールラリーに参戦。Mスポーツ製のフォード・ラプターT1+を駆ることも決定しており、1月のスケジュールは多忙を極めることになる。
今年のダカールラリーは、1月3日からスタート。1月17日に終了する予定だが、その48時間後にはモンテカルロのレッキ(試走)が始まるというタイトさだ。
ミュンスターがドライバーからコ・ドライバーに交代するのは今回が初めてではない。今月初めにはセルデリディスと共にイースト・アフリカン・サファリ・クラシック・ラリーに参戦し、ポルシェ911を駆って3位入賞を果たしている。
ミュンスターは以前、2026年はラリー2クラスへの参戦を検討していると述べていたが、今回のWRC出場はあくまでセルデリディスのプーマ・ラリー1を借りるという、1戦限りのモノとなるようだ。
「モンテカルロに参戦できることを本当に嬉しく、楽しみにしている。僕がWRC初ステージ優勝を果たした場所でもあるし、常にトリッキーなコンディションのイベントで、雪や氷が降る真冬のコンディションになることもある」
そうミュンスターは語った。
「ステージは例年とはかなり異なり、新しい道路といくつかの人気ステージが混在しているので、エキサイティングな新しいチャレンジになるだろう」
「2025年シーズンを通して、プーマ・ラリー1がハンコックのソフトタイヤを履いて好成績を残してきたのを見てきた。そして、好成績を収めるための要素はすべて揃っていると確信している。特にダカールラリーの翌日にモンテカルロのレッキに直行するので、1月は非常に忙しくなるけど、2月はゆっくり休めるだろう」

