
アイドルグループのファントムシータが、12月21日に都内で写真集「怪忌蝶寫眞集Maze EP.0」(主婦と生活社)の発売記念イベントを開催。イベント前の記者会見では、撮影の舞台裏や初写真集への思い、今後の展望を語った。また、イベントではトーク&ライブ、ハイタッチ会によるファンとの交流を実施。チケットは3部とも完売する人気ぶりを見せた。
■もな「いきなり紙で発売できることがうれしい」
美雨、百花、凛花、もなの4人で活動するファントムシータは、歌い手のAdoプロデュースによるアイドルグループ。今回の「怪忌蝶寫眞集Maze EP.0」は、レトロホラーというグループの世界観を耽美に表現した初の寫眞集(しゃしんしゅう)となる。
美雨は「今か今かと発売を心待ちにしていました。すごく気持ちを込めて作ったので、本当にいい仕上がりになっています」と自信をのぞかせる。百花も「魅力がギュッと詰まった一冊。見る方によっては懐かしく、そして新しくも感じられるはず」と語り、凛花も「たくさんの方に見ていただきたい」と笑顔を見せた。
また、もなは「いきなり“紙”で発売できることがとてもうれしい。ファントムシータの姿だけが詰まった本に需要があるということに心からうれしいです。ファントムシータの世界観に溺れてください」と、デジタル全盛の時代に形として残る本での出版に格別の喜びを表した。

■撮影が進むにつれ「どんどん血が濃くなっていく」
撮影時のエピソードについて聞かれると、美雨は「朝から夜にかけて、私たちの衣装がどんどん血まみれになっていって、ホラー味が増していくんです。この本もページをめくるにつれてホラー感が強まっていくような作りになっています」と、コンセプトに徹した撮影秘話を明かす。
百花は、「バラを散りばめたり、どくろを持ったり、和でレトロなロケーションが私たちにぴったりでした」と振り返り、凛花は「岩の上や草むらとか、足場の悪い場所での撮影が少し大変でした」と苦労を明かす。
また、普段のMV撮影では役柄を憑依させることが多いという彼女たち。もなは、「今回はファントムシータ自身を撮るということで、個人にフォーカスしたショット、自分たちの存在そのものを写真に落とし込む撮影が新鮮でした」と語った。

■今後の野望は「ミュージカル」や「展覧会」
お気に入りのページとして、4人がレトロな鏡に映り込むカット、ホラー感たっぷりな赤いライティングに照らされるカットなどを紹介。
そして、今後挑戦したいことを問われると、もなは「楽曲ごとにコンセプトが濃いので、洋風なコンセプトとか、いろいろなライブの形式に挑戦したい」と意欲を見せる。凛花と美雨は「ミュージカルのような、演出に凝ったライブをしてみたい」と声をそろえた。
また、百花は「今回の写真集がすてきだったので、ファントムシータの世界観をより近くで体感できるような展覧会をやってみたい」と、グループの持つ独特な美学を広めていきたい展望を明かした。
最後に、写真集に点数をつけるならという問いに対し、もなは「150点!」と即答。美雨も「皆さんの100点の期待をさらに上回る内容になっていると思います」と締めくくり、グループ初となるメモリアルな一冊をアピールした。
◆取材・文=鈴木康道

