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プルシェール、WECプジョーがキャリアの第2章に。「もう少し良いチャンスに恵まれるべきだったけどね……」

プルシェール、WECプジョーがキャリアの第2章に。「もう少し良いチャンスに恵まれるべきだったけどね……」

テオ・プルシェールは、世界耐久選手権(WEC)への移籍が自身のモータースポーツキャリアの第二段階となると語るが、2023年にFIA F2タイトルを獲得した後、「もっと良い結果に値するはずだった」と考えている。

 プルシェールは、シーズン最終戦を前にストフェル・バンドーンがチームから離脱したことを受けて、一足先にプジョーでWECハイパーカークラスデビューを飾ったが、2026年も引き続きプジョーでWECをフルシーズン戦う予定だ。

 2020年にFIA F3でランキング2位となったプルシェールは、ARTグランプリから3シーズンFIA F2に挑戦。2023年にフレデリック・ベスティを抑え、F2チャンピオンを獲得した。

 しかし、ザウバーの育成ドライバーだった彼はF1シートを得ることができず。2024年はチーム・インパルからスーパーフォーミュラに参戦する予定だったが、開幕戦に出場したのみ。インパルとの契約を解除し、インディカーに戦いの場を移すことになった。

 インディカー開幕前の怪我で欠場となったデイビッド・マルーカスの代役として、アロー・マクラーレンが彼を起用したのだ。当初は1レースのみの起用予定だったが、マルーカスの回復が遅れたこと、プルシェールが素晴らしいパフォーマンスを見せたことから、チームはマルーカスとの契約を解除し、インディ500を除く残りの全戦でプルシェールを走らせることを決めた。

 だがプルシェールがシーズンを戦い切ることはできなかった。シーズンが始まってわずか8戦目で、マクラーレンは突然彼を降ろし、代わりにノーラン・シーゲルを起用したのだ。その後、アレクサンダー・ロッシの負傷代役として、マクラーレンで再び代役を務めたものの、その1戦限りでロッシが復帰となったため、再びシートを失うことになってしまった。

 プルシェールは今年、ヨーロピアン・ル・マン(ELMS)にアルガルヴェ・プロから参戦する一方、WECではプジョーのリザーブドライバーを務め、スポーツカーレースで徐々にキャリアを再構築する必要があった。

 彼の努力は報われ、9月にプジョーがドライバーラインアップを再編したことで、2026年のフルタイムシートを獲得した。

 ファクトリーチームでドライブすることの重要性は、過去2年苦労したプルシェールにとって、身に沁みているようだ。

「キャリア初のビッグチャンスだ」と彼はプジョーでのドライブについて語った。

「F2のタイトル獲得以来、ずっと不運に見舞われてきた。せめてもう少し良いチャンスと機会に恵まれてしかるべきだった」

「でも、それは人生の一部だ。スポーツでも、人生全般でも同じだ。良い時もあれば悪い時もある」

「今、僕のキャリアの第二章が始まったと言えるだろう。プロとして自動車ブランドを代表し、世界選手権に出場する。本当に嬉しいし、サーキットに立つのが待ちきれない」

 ELMSでの活動以外にも、プルシェールは今年マセラティのフォーミュラEマシンを2回運転した。ジェッダでのルーキープラクティスに参加した後、ベルリンでのテストにも参加した。

 プルシェールは将来的にシングルシーターに戻る可能性を否定していないが、現在多くの自動車メーカーが参戦しているWECが「今行くべき場所」だと主張した。

「何が起こるか分からない。フォーミュラEのテストもいくつかしたが、やはりシングルシーターだ」と彼は言った。

「電気自動車でのレースだから、違いはあるけど、どうなるか分からない」

「僕はまだ22歳で、モータースポーツ界ではまだ若い。これから何年も素晴らしいキャリアを築ける。耐久レースは世界選手権なので、今はどのメーカーにとっても注目の的だ」

「僕の夢はル・マンで優勝することだ。プジョーのフランス人ドライバーとして、それが僕の夢だ」

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