『RING FINALE 2025〜全員主役のカーテンコール〜』後楽園ホール(2025年12月21日)
○武知海青&HARASHIMAvs永田裕志&高木三四郎×
プロレス大賞で新人賞を受賞した武知がHARASHIMAと組んで永田&高木と対戦し、自力2勝目を奪取。新日本1・4東京ドーム大会参戦へ向けて永田がエールを送った。
LDH JAPAN所属の16人組ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」の一員である武知は2024年2・25後楽園大会でプロレスデビュー。今年6月にはプロレスラーとしてDDTに入団した。9・28後楽園大会では上野勇希、To-yとのトリオで岡谷英樹&MJポー&イルシオンとのKO-D6人タッグ王座決定戦に臨み、イルシオンに勝利。わずかデビュー5戦目で自力初勝利を挙げ、タイトル初戴冠の快挙を達成した。11・3両国大会ではIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITAとのドリームタッグで樋口和貞&正田壮史と熱闘を繰り広げて白星をマーク。11・19後楽園大会で新日本初参戦を果たし、2026年1・4東京ドーム大会でのNEVER無差別級6人タッグ選手権(トルネードランボー)への出場につながった。それらの活躍が認められ、先に発表された「プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)では新人賞に選ばれた。
この日が9戦目となった武知は51歳のHARASHIMAと組み、57歳・永田&55歳・高木とタッグ対決した。大ベテラン3人に囲まれる中、武知は永田相手にエルボー合戦を展開。場外戦では高木によって南側客席に連れて行かれると、戦闘用チャリンコ・ドラマティックドリーム号でひかれて高木流の洗礼を受けた。
リングに戻ると、永田がミドルキック連打を浴びせたが、武知はドロップキックでやり返した。高木が雪崩式ブレーンバスター、永田がエクスプロイダーの猛攻に出ても、立て直した武知は高木にドロップキックを発射。さらにスワンダイブ式フォアアームを叩き込んで3カウントを奪った。
試合後、永田がマイクを持つと「いい根性してるよ。1・4東京ドーム、頑張れよ!」とエール。武知は「永田さん、ありがとうございました。僕はまだまだ新人ですが、情熱と覚悟は誰にも負けないつもりです。これからもずっとこのリングに立ち続けて、プロレスの可能性だったり、素晴らしさを広められるように精いっぱい1・4、暴れてきます」と感謝とともに誓った。
そして武知は「僕にはまだまだ数が足りないと思います。もっともっとリングに立ちたいと思い続けてるんです」と前向き姿勢。「1月は3日(DDT後楽園)、4日ありますが、25日後楽園ありますよね? 事務所に言ってスケジュール空けています。高木さんの返答次第では、再びこのリングに立たせていただけないでしょうか?」と直訴した。高木も「そこまでプロレスにどっぷり浸かる気があるならOKです!」と快諾。武知の1・25後楽園大会出場が決まった。さらに武知は「初めてHARASHIMAさんとタッグを組ませていただいたんですが、もっと見たいですか? そのチャンスをください」とHARASHIMAとのタッグ再結成をアピール。「これからももっと勉強して強くなって、プロレスを愛して、今後とも応援よろしくお願いします」と決意表明した。
武知は来年1・3後楽園大会でMAO&KANON&須見和馬を挑戦者に迎えてKO-D6人タッグ王座のV2戦に臨む。そして、新日本1・4東京ドーム大会、1・25後楽園大会へと続き、さらなる飛躍に向けて2026年を突っ走って行く。
【武知の話】「(HARASHIMAに)すごい引っ張っていただきました。僕以外は皆さん50代で、僕の倍くらい生きているので、その重みをエルボー一つでも感じ取ったので。来年から場数を増やして、もっともっと自分自身もそうですけど、プロレスを世の中に広めるために頑張っていきたい」
【永田の話】「最初から気持ちをぶつけてきたり、そこはよかったと思います。運動神経いいのは分かるんですけど、見栄えにこだわるだけならどうかなと思ったけど、気持ちがすごく強くて。なかなか僕に向かってこられない新日本の若手もたくさんいるなかで、ああやって向かってくるのはたいしたもの。東京ドームは夢舞台だし、思う存分頑張ってほしい。限られた時間で武知海青を披露してくれれば。いい経験も、もしかしたら苦い経験になっちゃうかもしれないけど、それはそれで大きな財産になると思う」
【高木の話】「バケモンだな。あの身長、体重であれだけ跳躍力あって。(武知が)すごいところから落ちて来たイメージ。ポテンシャルの塊。レジェンド相手に怖気づくのが普通だけど、堂々と立っていたのはたいしたもの。プロレス界の宝と思ってるので、いろんな経験をしたほうがした方がいい。(超日本プロレス12・29新宿大会での永田との対戦へ向けて)初めて組んだと思えないくらいスムーズにいって。久しぶりに永田裕志を体感して、57歳で何であんなに動けて、若いヤツらとガンガンできるのか。何かのヒントを得て、永田さんには全力でいきます」

