ヤクルトからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた村上宗隆内野手が現地12月21日、２年総額3400万ドル（約53億4000万円）でシカゴ・ホワイトソックスと契約合意した。球団も正式発表している。
米メディア『FANSIDED』のマーク・パウェル記者は、２年契約を結んだ村上について、「複数の獲得希望球団があったはずだが、いずれも長期で年俸が低い契約内容だったため、合意に至らなかった。村上はMLBへの適応が順調に進めば、２年後には今よりもはるかに高額な契約を結べるはずだ」と見解を綴った。
一方で、村上が長期の巨額契約を逃した点について同記者は、日本人選手の市場動向を反映している可能性があるとしたうえで、「ムラカミの契約内容は、NPBの打撃力に対する痛烈な非難だ」と指摘。さらに、「海外から来る選手すべてが大谷翔平になれるわけではない。オカモトは29歳で、かつての大谷が打者として持っていたほどの伸びしろはない」と見て、やはり巨人からポスティング申請を行なった岡本和真の契約も予想より安くなる可能性があると示唆している。
村上はヤクルトに在籍した８シーズンで通算246本塁打をマーク。22年に日本人選手最多となる１シーズン56本塁打を放ち、史上最年少での三冠王を獲得した。一方で、通算977三振を記録しており、空振り率の高さが懸念されている。
構成●THE DIGEST編集部
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