
関智一、武内駿輔、松岡禎丞、小林千晃、戸谷菊之介、Snow Man・佐久間大介が、12月21日に都内で行われたテレビアニメ「ハイスクール!奇面組」(毎週金曜夜11:30-0:00、フジテレビ系、2026年1月9日[金]スタート)舞台あいさつに登壇。アフレコ裏話や作品への愛をたっぷり語った。
■伝説のギャグアニメが令和に復活
この日は、第1話先行上映会が行われ、上映後、一堂零役の関をはじめ、冷越豪役の武内、出瀬潔役の松岡、大間仁役の小林、物星大役の戸谷、切出翔役の佐久間が揃って登場した。
同作は、1980年に「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて「3年奇面組」として連載が始まり、登場キャラたちの進学に伴い「ハイスクール!奇面組」と改題された新沢基栄の漫画が原作。
“一応中学”の一堂零たち5人の「奇面組」が、「世の中の歯車となるより、世の中を味付けする調味料になろう」をモットーに、“個性”を活かして次々と奇抜な行動をとり、周囲の人々を常に驚かせ、困らせ、時に笑わせる姿を、ハイテンションでテンポよく、エネルギッシュに描くギャグコメディー。1985年からはテレビアニメも放送され、ブームを巻き起こした。
■佐久間大介「現代の人たちにも愛してもらえると思うと放送がすごく楽しみ」
第1話鑑賞後の熱気に包まれるなかステージに上がった6人。それぞれがキャラクターの声でユーモア混じりにあいさつすると、会場も一際盛り上がった。
さらに、関が「みんな楽しかった?」と問いかけると、大きな拍手が湧き上がった。作品の魅力について、武内は「今(の技術があるから)こそできる表現にワクワクした」、松岡は「やっぱりアニメーションって芸術なんだなって思いました」、小林は「(最初のアニメ化の)85年版からいい意味で新しさがミックスされてかわいかった」、戸谷は「テンポ良く挟まるギャグが気持ちいい」とそれぞれが挙げるなか、佐久間は「周囲のスタッフや共演者から多くの反応をもらった」とコメント。
続けて、「一番反応良かったのはビビる大木さん。『俺好きでさー!』って言ってくださって」と明かし、「現代の人たちにも愛してもらえると思うと放送がすごく楽しみです」と笑顔を見せた。
■関智一、自身の演じるキャラクターは「宇宙みたいな人。意外と二枚目なんです」
今回演じたキャラクターについて聞かれると、関は「謎めいた奥深さ、宇宙みたいな人。意外と二枚目なんです」、武内は「人情味に溢れている部分は秀でて魅力的なんじゃないかな」とコメント。
そんな中、大間仁を演じた小林が「寝たい時に寝て食べたい時に食べる。その自由さがうらやましいなと思ったんですが、アフレコの時で言うと…」と切り出し、「(室内が)暖かかったせいか、CO2濃度が高かったせいか関さんがお眠りに」と、アフレコ収録時のエピソードを披露。
関は「まどろんでいただけ」と否定しつつ、その原因は収録人数が多すぎてCO2濃度がどんどん上昇したことだと弁明。「その数値を見たら『みんな眠くなるレベル』だったんです」と付け加え、会場の笑いを誘った。
■武内駿輔、杉田智和のモノマネも披露
アフレコ収録は30人ほど集まる日もあり、スタジオ内に出演者が入り切らず、チームに分かれる日が出るほどだったという。関が「ほかの収録の倍くらい時間がかかっていました」と言うと、「アドリブの多さ」についての話に。
佐久間は「ここまでは自由だけど、これはダメなんだ!みたいなこともありましたね(笑)」と振り返り、関は「あるパロディシーンをできるだけモノマネしてやっていたんですが、武内くんに『テストのほうが良かったのでもう一回やってください』ってダメ出しされて」と、武内によるディレクションシーンもあったと暴露。
武内は「ちょっと欲張っちゃいました(笑)。あと、杉田智和さんがパロディには詳しいので解説してくれたりしましたね」と杉田のモノマネを織り交ぜながら現場でのやりとりを再現した。「アドリブが一番多かったのでは…」と共演者たちから指摘された松岡は「みんなが一生懸命やるから自分も湧き出てくるものがあるんですよ」とした上で「勝手にせりふとか変えていました」と語る。
佐久間も松岡のアドリブには「一言、言うたびに笑いを堪えるみたいな…」と思い返し、ずっと笑っていたという戸谷も「とにかく松岡さんに弱くて、何度台本で顔を隠したことか…」と明かした。
■関智一&武内駿輔、佐久間大介の個性を絶賛
“奇面”を“個性”としてプラスに捉えて過ごしている奇面組メンバー。登壇者たち自身の個性的な一面について聞かれるとそれぞれ悩みながらも、まず関が「武内くんはモノマネしすぎです」と無茶振り。山寺宏一などのモノマネを披露させ、場内は笑いに包まれた。
そんな武内は「佐久間さんがずっと明るい。どの瞬間もこのステージに立っているままっていうか」と佐久間の性格を挙げ、佐久間は「基本どこでもこの状態なので人生楽しいです!」と満面の笑み。さらに関が「声が大きくて通るんです!」と大絶賛した。
自身を無個性だと主張する松岡については、戸谷から「性質として、アフレコブースの隅っこに座ろうとされるんですよね」と指摘され、「すぐに脱出できるようにね」と即答。そして、青汁を炭酸水で作るスペシャルドリンクを毎日飲んでいることも個性として明かされた。
「とにかく人が寂しくならないように」たくさん会話をするという小林は会場に向けて「寂しいよって方いらっしゃったら……」と呼びかけ、多くの手が上がっていた。
■「ハイスクール!奇面組」を「リセット装置として楽しんでもらえたらうれしい」
さらに原作の新沢基栄による各キャラクターの描き下ろし色紙が登場し、会場は喜びのどよめきと拍手喝采。キャストそれぞれが満面の笑みで抱え写真撮影を行った。
最後は、それぞれがメッセージを。佐久間は「まず頭を空っぽにして見るとすごく楽しい作品です。それでいて刺さる言葉や信念だったりをキャッチしてもらって、人生のなにかの糧にしてもらえたら」、
戸谷は「今アニメになっても共感したり、笑ってもらえるポイントもありますし、たくさんのキャラクターで彩られている作品なので注目してください」と呼びかけた。
小林は「40年前に比べると厳しくなってきている規制などを乗り越えようとする力強さと、コンプレックスをポジティブに変えていくというテーマが現代にマッチしているなと。令和だからこその奇面組を楽しんでもらえたら」と言い、松岡は「本当にハチャメチャな1話だったと思いますが、奇面組も他の登場人物も色々なバックボーンがあってそれも描かれていきますので、ぜひ楽しんでください」とコメント。
武内は「原作にはないエピソードもあるのでアニメを入り口に原作も触れてもらいたいです。アニメオリジナルの話も考えさせられるような話があります。まずはオンエアをお楽しみに!」、関は「学生さんや、会社勤めのひとも大変でしょ?奇面組が個性を抱えながら明るく楽しく吹き飛ばして、そんな悩みを『気にしすぎなのかな?』って吹き飛ばしてくれます。金曜日の夜に奇面組を見て、翌週働く元気をもらって……リセット装置として楽しんでもらえたらうれしいです」と語った。

