NBAの“新時代の怪物”が、前人未到の記録に向けて邁進している。
224cmの長身に驚異的なウイングスパン、そしてビッグマンの常識を覆す機動力も併せ持つヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)。NBAキャリア3年目にしてすでに数々の記録と超人的プレーでハイライトを量産してきたが、その経歴に再び“NBA新”が加わるかもしれない。
現在注目されているのが、「ブロック連続試合記録」だ。
ウェンバンヤマは、現地12月19日のアトランタ・ホークス戦で2本のブロックを記録し、史上3人目となる100試合連続ブロックを達成。翌戦でも危なげなく記録を伸ばし、上に立つ名センターの2人、パトリック・ユーイング(145試合)とディケンベ・ムトンボ(116試合)超えを視界に捉えている。
■NBAブロック連続試合記録
※ブロックが正式記録となった1973-74シーズン以降のレギュラーシーズンの試合が対象。*=現在継続中(12月21日時点)
1位:パトリック・ユーイング/145試合
(1988年11月5日~90年3月23日)
2位:ディケンベ・ムトンボ/116試合
(1995年1月20日~96年4月2日)
3位:ヴィクター・ウェンバンヤマ/101試合*
(2024年1月12日~)
4位:マーク・イートン/94試合
(1984年4月7日~85年11月9日)
5位:パトリック・ユーイング/88試合
(1990年12月19日~92年1月5日)
6位:アキーム・オラジュワン/83試合
(1993年1月7日~94年1月4日)
7位:ディケンベ・ムトンボ/81試合
(1994年1月18日~95年1月16日)
8位:ジョシュ・スミス/76試合
(2006年12月12日~07年12月17日)
9位:マーク・イートン/75試合
(1986年3月12日~87年3月4日)
9位:マーク・イートン/75試合
(1983年3月30日~84年3月11日)
11位:アキーム・オラジュワン/73試合
(1990年3月20日~91年4月21日)
12位:マーク・イートン/71試合
(1988年3月5日~89年2月4日)
スター級の選手であれば毎試合確実に稼げる得点やリバウンドとは異なり、ブロックショットはゴール下が主戦場のセンターと言えど、0本に終わる試合も少なくない。
上のランキングを見てもわかる通り、70試合以上連続で達成した選手ですら、わずか6人に限られる。しかも、8位に名を連ねた元ダンク王のスミスを除けば、みな90年代以前に達成されたものだ。
そのなかでウェンバンヤマは、驚異の安定感を発揮。そもそもブロックが0本に終わった試合は、キャリア133試合のうち2試合しかなく、そのいずれもルーキーシーズンだった。現在の連続記録は1年目の33試合目から始まっており、昨季と今季のすべての試合で1本以上のブロックをマークしている。
1試合あたりのアベレージは、1年目が3.58本で昨季が3.83本と、2年連続でリーグ1位。今季も12試合を欠場しているとはいえ、リーグ唯一の3本台(3.31本)と敵なしだ。
連続記録と言えば、今季はレブロン・ジェームズの「連続2桁得点」(歴代最長の1297試合でストップ)やシェイ・ギルジャス・アレキサンダーの「連続20得点以上」(歴代2位の99試合で現在継続中)が話題となっているが、ウェンバンヤマの記録もまた、後世に語り継がれる金字塔となる可能性を秘めている。
構成●ダンクシュート編集部
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