KTMのペドロ・アコスタは、2025年シーズンのアジアラウンド初戦となるMotoGP日本GPに、期待を背負わずに臨むと語った。
しばらくは苦戦が続いていたKTMだが、最近では一歩前進し、アコスタはその波にうまく乗っていた。前戦サンマリノGPでは、予選9番手からスプリントで5位となったものの、決勝ではチェーンの破損によりリタイアとなってしまった。
レース翌日に同地で行なわれたテストではトップに立ち、憂さを晴らしたアコスタは、木曜日にもてぎで「チェーンの問題は解決した。モトクロスバイクのようにプロテクターを装着したんだ」と語った。
1年前、アコスタは日本GPでポールポジションを獲得したが、スプリントレースで首位走行中に、決勝レースではフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)の後ろを走っていた際にそれぞれ転倒し、両レースとも完走できなかった。
そのためアコスタは、今年の日本GPに過度な期待を抱かず、自然体で臨もうと考えているようだ。
「期待はしていない。昨年は好調だったが、何度か失敗した。ミサノでの期待値からスタートしたくないんだ。あそこではグリップが非常に高く、僕たちだけが対処できる振動を引き起こした」
一方で、アコスタは理論上はもてぎが自身のマシンに合っているはずだと考えている。
「このサーキットは僕たちに合っているはずだけど、ミサノも同様に合っているはずだった。昨年はバイクに跨った時点で調子が良かった」
アコスタは時間が立って今、日本GPを客観視してみても良い思い出ではないと語った。
「昨年のここで起きたことを振り返ったが、もちろん腹が立つ。スプリントでもロングレースでも勝利を掴む最も明確な選択肢だったからだ」
アコスタは、自分がトップカテゴリーでとても良い時期を迎えていることを自覚している。
「調子は上々だ。ライディングも仕事も順調に進んでいる」
「今やブレーキングだけが強みではない。もう少しオールラウンドなライダーを目指しているんだ」

