腕のケガで2025年シーズン後半を棒に振った男子テニス世界ランキング10位のジャック・ドレイパー(イギリス/23歳)が、2026年の幕開けを告げる男女混合団体戦「ユナイテッド・カップ」で復帰する。同じく今季を早期に終えたエマ・ラドゥカヌ(23歳/女子29位)と共にイギリス代表の主軸を担うドレイパーは、ケガ明けの復帰戦でどんな姿を見せるのか。大会公式サイトの取材に応じた監督のティム・ヘンマン氏は、その仕上がりに前向きな評価を下している。
ドレイパーは今季、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ)でマスターズ1000初優勝を果たし、「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード)で準優勝すると、6月には自己最高の世界4位に到達。しかし「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)で負った左腕の負傷が長引き、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)1回戦の途中で棄権し、そのままシーズン終了を決断した。現在はアンディ・マリー(イギリス/24年引退)を世界1位に導いたジェイミー・デルガド氏(イギリス)を新コーチに迎え、再起への準備を進めている。
ロンドンでの練習を見守ったヘンマン氏は、2人の回復状況について次のように語る。
「正しい方向に向かっている。ジャックは明らかに、とても難しい時期を過ごしてきたが、今は段階的に積み上げている。彼の陣営にはデルガドが加わった。非常に経験豊富だ。あとは、試合のコートに立つ準備が整うよう、日々の積み重ねを続けていくだけだ。
エマもスペインでフランシスコ・ロイグ(コーチ)と取り組んできた。改めて必要な作業を確実に積み、パースで最初から動ける状態で臨もうとしている。どんな試合が待っているかは、皆わかっているからね」
その上で今大会への自信も隠さなかった。
「紙の上で見れば、非常に強いチームだ。それが私をワクワクさせる。予測は難しいが、準備とパフォーマンスという自分たちがコントロールできる部分をしっかりやれれば、勝ち上がるチャンスは十分ある」
イギリスはグループEに入り、来年1月4日に初戦の日本戦を迎える。ドレイパーは日本勢で唯一トップ100に入る望月慎太郎(男子100位)と、ラドゥカヌは四大大会4度制覇の大坂なおみ(女子16位)と対戦する見込みだ。日本からは、内山靖崇(男子311位)と日比野菜緒(女子174位)も参戦する。
ドレイパーにとっては、この「ユナイテッド・カップ」は単なるシーズン開幕戦ではない。長期離脱を経て新体制で迎える初陣であり、試合勘を取り戻す重要なステップ。ランキングや実績では相手を上回るが、団体戦特有の緊張感のなかで迎える初戦は、決して容易ではないだろう。
なお、大会は1月2日から11日に開催され、大会は18カ国が参加し、各対戦は男女シングルス各1試合と混合ダブルス1試合の計3試合で争われる。グループEにはイギリス、日本に加え、ステファノス・チチパス(男子34位)、マリア・サッカリ(女子52位)らを擁するギリシャが同居する。
構成●スマッシュ編集部
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