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ももクロが15回目となる冬のワンマンライブ“ももクリ”を開催「みんなの笑顔が何よりもクリスマスプレゼントです」

ももクロが15回目となる冬のワンマンライブ“ももクリ”を開催「みんなの笑顔が何よりもクリスマスプレゼントです」

ももいろクローバーZが「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」を開催
ももいろクローバーZが「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」を開催 / (C)KINGRECORDS

ももいろクローバーZの冬恒例ワンマンライブ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」が12月20日と12月21日の2日間、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

■“宇宙旅行”がテーマの「ももいろクリスマス」

今回の「ももいろクリスマス(通称:ももクリ)」は“宇宙旅行”がテーマ。事前に公開された、まるで異星人のような姿に扮(ふん)したももクロメンバー4人のキービジュアルが神秘的過ぎると話題になっていた。

オープニング映像では、さいたまスーパーアリーナは、宇宙旅行のために用意された特別な宇宙船“銀河遊覧船スターダスト・モノノフ号”という設定であることが明かされ、ももクロは宇宙船のCAとなり、宇宙で最初の「ももいろクリスマス」開催を試みる。そして、ももクロとモノノフ(ファンの呼称)の宇宙旅行をサポートするのは小型AIの「アイちゃん」(声優・三石琴乃が声を担当)。開演時間が近付くと、アイちゃんの指揮によりメンバー4人はワープスタンドから「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」のメインステージへと転送されていった。

メインステージ後方全面に設置された大型LEDビジョンに“ODYSSEY”というタイトルロゴが映し出され、ステージ上にスモークが漂う中、メンバー4人が登場。冬曲「今宵、ライブの下で」でライブがスタートした。曲中、百田夏菜子の「ここにいるよ ずっとここにいる」というせりふでは大歓声が上がった。2曲目は「Wee-Tee-Wee-Tee」で、レーザー光線が場内を照らす中、8人の女性ダンサーが加わるとエレクトリカルなパフォーマンスを披露。メンバーのコミカルなダンスやかわいらしい手振りとポーズが左右のビジョンに映し出された。

■高城れにのお決まりのマジック披露も

最初のMCパートでは、「ももいろクリスマス」は15回目(15年目)だということ、今回のテーマは“宇宙クリスマス”であること、最初の衣装は宇宙船のCAをイメージしていることなどが告げられ、それぞれが自己紹介した。

その後、「Event Horizon」のカップリング曲「Cosmic Commotion」を披露。サウンドからも宇宙や近未来を想起させるこの曲は、音楽ユニットPAS TASTAが書き下ろしたももクロの新境地的なナンバーで、公演初日に初披露された。

ここで再び映像パートへ。メンバーが宇宙船のコックピットに戻ると、高城れにがシルクハットを使った手品の練習に励んでいる。練習ではスカーフや恐竜のフィギュアなどを使っているのだが、本番ではAIのアイちゃんに手伝ってもらい、驚くようなものを出すと宣言。そのまま急いでステージへと向かうのだが、ここでコックピット内のいろいろなものが倒れ、最終的にAIのアイちゃんも床に転倒、水に塗れて故障しかけてしまう。画面にエラー表記が出た状態のままで映像パートが終了した。

次のブロックは大型ビジョンに巨大なクリスマスツリーが映し出され、「サンタさん -ZZ ver.-」からスタート。中盤、お決まりの高城のマジックパートでは、ドラムロールを受けてシルクハットから何かが飛び出すと、ももクロのメンバーカラーの4羽の巨大なペンギンが大型ビジョンに映し出された。マジックのネタもデジタルへと進化した。

そして、モコモコしたボリューム感のある白のコートに衣装チェンジしたメンバーがファンサービスをしながらトロッコでアリーナを進んでいき、最後列まで到着して「メリークリスマス!」と叫んで曲が終了。すると、アイちゃんが故障でバグってしまった影響によって会場に不穏な空気が漂い、アリーナの角から恐竜が登場して場内を闊歩した。

■AI布袋寅泰が登場し、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を披露

その後、センターステージに移動すると、ダンサーを従えてアルバム『祝典』収録の「MYSTERION」を披露。歌詞にもあるように“祝祭の始まり”を告げると、大型ビジョンに巨大化したAI布袋寅泰が登場して「サラバ、愛しき悲しみたちよ」へ。巨大化した布袋の手によって操られるメンバーのダンスやファイヤー演出で、会場のボルテージはさらに高まっていった。

MCを挟み、再び映像パートへ。ももクロがコックピットに戻ると、倒れて水浸しになったAIのアイちゃんの姿が。佐々木彩夏がドライヤーで乾かすと見事に復活。気になる今回の4人のキービジュアルが次々と映し出され、アイちゃんはメンバーそれぞれの故郷の星についての解説を始める。4人が困惑する中、最後に「ももいろクローバーZは過去も現在も未来も人々を笑顔にするために集い、何度でも立ち上がるのです。あなたたちはアイドルという名の英雄であり、神になるべく生まれた存在なのだから。そして、モノノフの皆さんはこれから私がご用意した特別な儀式が行われることを4人には秘密にしてください。皆さんも儀式の参加者。やることは簡単です。彼女たちを愛する気持ちをただ祈るだけ」という重要なメッセージを残して去っていった。

■メンバーカラーの衣装にチェンジし、物語はクライマックスに

天女のような衣装にチェンジした4人がMUSIC VIDEOの神殿をバーチャルセットとして再現したステージに登場すると「Heroes」で後半戦がスタート。せり上がったセンターステージで歌われた「白い風」では、玉井詩織の歌い出しから楽曲の世界へと一気に引き込み、大量のシャボン玉がふわふわと舞う中、Cメロから一人ずつハイトーンで歌いつないでいった。

そして、壮大な宇宙旅行の末に、待ち受けていたのは“モモクロニック・スーパーノヴァ”という超常現象。その後、真っ暗なセンターステージの空間で4人が「idola」を歌い始めた。2024年リリースの7thアルバム『イドラ』に収録されていながら、ライブでは一度も披露されてこなかった同楽曲。真っ白なマントをまとい4人が歌う姿がモノクロ映像で映し出され、荘厳な始まり方に、会場が息をのんで見守った。

曲の中盤、センターステージに移動した4人がマントを脱ぎ去ると、この日初めてメンバーカラーの衣装にチェンジ。すると、ファンからの盛大なコールも加わり、楽曲のエンディングへと向かっていった。“ODYSSEY=長い旅路と冒険”を経たことで、ももクロの4人を英雄からイドラ(偶像)へと昇華させた物語のクライマックスを表した形となった。

■百田夏菜子「みんないつもありがとう。大好きだよ。メリークリスマス!」

「彼女たちはその光で人々を救い続ける。何度生まれ変わろうとも…」というナレーションで締め括ると、ここからさらにぶち上げていくことを宣言するかのように、生バンドによる「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れ出す。“大きく名前を呼んで”という「idola」の最後の歌詞を受けたファンのコールが爆発し、会場が一つになったところで「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」がスタート。リリックビデオ風に歌詞が次々と映し出されると、畳みかけるように「CONTRADICTION」へと続いた。

そして、大きく揺れていた会場のペンライトの光がクリスマスカラーの赤や緑などに制御されて、「SECRET LOVE STORY」へ。さらに、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が手掛けた「レナセールセレナーデ」を披露した。

ラストは「月と銀紙飛行船」。間奏に乗って、高城が「私たちとのODYSSEY、楽しんでくれましたか?15回目のももクリ、そんな節目を皆さんと過ごせてとってもうれしいです」、佐々木が「寒い中来てくれて本当にありがとうございました。みんなの笑顔が何よりもクリスマスプレゼントです」と感想を伝えると、玉井も「今日のことがみんなの記憶に残って、一緒に笑い合えるような一日になっていたらとてもうれしいです」と語り、百田が「2026年も私たちと一緒に過ごしてくれますか?みんないつもありがとう。大好きだよ。メリークリスマス!」と締め括った。

そして、4人がステージ中央に集まると紙吹雪が舞う幻想的なラストのサビへと突入。バイオリンの優しい音色も加わる中、“今日も明日も 僕らの旅は…”と歌い上げると、宇宙船は遥か遠く宇宙空間へと消えていき、“宇宙旅行クリスマス”はフィナーレを迎えた。

■ライブTシャツに着替えたメンバーがトロッコで登場

すぐさま、客席からアンコールが沸き起こると、今回のライブグッズTシャツに着替えたメンバーが再びトロッコに乗って登場。モノノフへの感謝を伝えながら「L.O.V.E」と「泣いちゃいそう冬」の2曲を披露しながらアリーナを一周した。

MCでは、高城が「れにちゃんのエンジェル通信」なるコーナーを開始。3人と会場が困惑する中、2026年のももクロのスケジュールとして、「ももクロイマーシブ映画祭『Momoclo Cinematize!!!!』」、「ももクロ結成18周年記念イベント 東京ももクロランド」(2026年5月3日[日]、東京体育館)、「ももクロ秋の桃神祭」(詳細は後日発表)、「ももクロクリスマスツアー」(詳細は後日発表)、そして、大みそか開催の「第10回 ももいろ歌合戦」(2026年12月31日[木]、有明アリーナ)などを次々と発表した。

最後の曲「モノクロデッサン -ZZ ver.-」を歌い上げ、「せーの!」の合図でファンと一緒にジャンプして曲が終わると銀テープが舞い上がり、15回目の「ももいろクリスマス」は終了した。


■ももいろクローバーZ「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」

◇12月20日(土)、21日(日)◇埼玉・さいたまスーパーアリーナ

<DAY1 セットリスト>
M01. 今宵、ライブの下で
M02. Wee-Tee-Wee-Tee
M03. MOON PRIDE
M04. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
M05. Cosmic Commotion
M06. サンタさん -ZZ ver.-
M07. 夢の浮世に咲いてみな
M08. MYSTERION
M09. サラバ、愛しき悲しみたちよ
M10. Heroes
M11. 月色Chainon
M12. 一粒の笑顔で...
M13. 白い風
M14. idola
overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
M15. 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
M16. CONTRADICTION
M17. 僕等のセンチュリー
M18. レナセールセレナーデ
M19. 可視光線
M20. 月と銀紙飛行船
~アンコール~
EN1. L.O.V.E
EN2. HOLIDAY
EN3. いちごいちえ
EN4. モノクロデッサン -ZZ ver.-

<DAY2 セットリスト>
M01. 今宵、ライブの下で
M02. Wee-Tee-Wee-Tee
M03. MOON PRIDE
M04. Event Horizon
M05. Cosmic Commotion
M06. サンタさん -ZZ ver.-
M07. 夢の浮世に咲いてみな
M08. MYSTERION
M09. サラバ、愛しき悲しみたちよ
M10. Heroes
M11. 月色Chainon
M12. きみゆき
M13. 白い風
M14. idola
overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
M15. 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
M16. CONTRADICTION
M17. SECRET LOVE STORY
M18. レナセールセレナーデ
M19. 可視光線
M20. 月と銀紙飛行船
~アンコール~
EN1. L.O.V.E
EN2. 泣いちゃいそう冬
EN3. いちごいちえ
EN4. モノクロデッサン -ZZ ver.-

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