銅製で平たいリング状の“ただの部品”が加工・研磨と伝統的な技法により驚きの変貌を遂げる様子が「興味が湧いた」「めちゃくちゃためになる!」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で3万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、コイン磨きを中心に金属製品を研磨した結果を公開しているYouTubeチャンネル「ゆーぽり」。以前には26年前のくすんだ10円玉を、ダイソーのアイテムを使ってひたすら磨いた結果が話題になりました。
今回は、銅ワッシャーをたたいて磨き、あぶって浸した結果を見せてくれるようです。まずは銅ワッシャーを指輪形に加工していきます。中心に小さな穴が通った木のブロックを用意。金属球を裏から当てたサンドペーパーでひたすらこすり続け、銅ワッシャーを加工するための道具を作りました。
そして、バーナーで加熱した後に冷ました銅ワッシャーをこの道具に当ててハンマーでたたき、斜めに角度がついた状態にします。
角度がついた銅ワッシャーは金属の棒に差し込み、あとはひたすらハンマーでたたいて指輪形に整えていきます。投稿者さんによると「この作業が一番大変でした」とのことです。
この時点では表面や縁の部分がデコボコしているので、表面を研磨します。粗いサンドペーパーや棒ヤスリでの整形からスタート。徐々に細目のサンドペーパーを使って表面を滑らかにしました。液体研磨剤も使用してゴシゴシ磨き上げ、裏面は電動工具を活用。周囲の物が映り込むくらいツルツルに仕上げます。
整形と研磨の次は「緋銅(ひどう)」です。これは日本の金属工芸において伝統的に用いられてきた着色技法で、銅を鮮やかな深みのある赤に変色させます。
ステンレスワイヤーを曲げ、きれいに研磨した指輪を引っ掛けておき、バーナーで赤く変色するほど加熱。すぐにホウ砂水溶液の中に入れました。
指輪を急冷することで本来であれば深い赤色に変化するはずです。しかし、ジュッと音を立てた指輪は色こそ変化したものの、引き上げてみると赤と黒のまだら模様になっています……。どうやらこの緋銅はかなり難しい技法で、失敗することも多いようです。
こんなこともあろうかと、指輪をあと2つ作っていた投稿者さん。しかし、次の指輪も失敗してしまいました。バーナーで加熱しすぎたことで指輪が変形しています。
いよいよ正念場となった最後の指輪。別の水溶液を用意し、温度も適温になるように調整しての挑戦です。ホウ砂水溶液に浸け込んでから引き上げてみると、全体が紫色っぽいグレーに染まっています。表面を液体研磨剤で磨くと徐々に美しい赤に染まった指輪が姿を現してきました。
丁寧に仕上げると、まるで宝石のような深みのある赤に変色。素人目には十分成功に見えますが、投稿者さんいわく、もし緋銅が成功していれば指輪を浸したときに水溶液全体が真っ赤に染まるのだとか。黒い皮膜を磨いて赤い色を出すのは「朱銅」いう着色技法になります。
そして最大の失敗は、銅ワッシャーのサイズを間違えて指輪がぶかぶかになり指にうまくはまらなかったこと! 投稿者さんは今後も緋銅の成功に向けて挑戦を続けていくのだそうですよ。
この動画のコメント欄には「めちゃくちゃためになる動画でした! やってみたい欲が爆上がりしました! 参考にさせてもらいます!」「小さくて薄い板状ならまだしもリング状になると一気に加熱が難しくなるからここまできれいに緋色になってるのとても尊敬!」「失敗も、迷彩のようでいい感じです」「狙いからすると1番、2番は失敗かもしれませんが、それぞれ味があって良いものだと思います!」「こういう動画大好き、俄然興味が湧いた」「作ってみたくなった」といった声が寄せられています。
この他にもコイン磨きを中心とした金属研磨の様子は、YouTubeチャンネル「ゆーぽり」やTikTok(@.polish2)で発信中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「ゆーぽり」

