『Road to TOKYO DOME』後楽園ホール(2025年12月22日)
棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ) ○棚橋弘至vs藤田晃生×
棚橋が2025年最終戦で藤田との一騎打ちに快勝。デビュー戦の地・後楽園での最後の試合を飾り、1・4東京ドーム大会でのオカダ・カズチカとの引退試合へ向けて「レインメーカーショックの借りはまだ返してないと思ってるから、しっかり東京ドームでオカダに返す」と宣言した。
年内最終興行となったこの日、棚橋が1・4東京ドーム大会での引退試合前、最後の試合に登場。「ファイナルロード〜継(つなぐ)』最終戦として藤田との一騎打ちに臨んだ。後楽園ホールは棚橋にとってデビュー戦の地。これが現役最後の聖地登場となった。
観客たちが「俺達のACE」の応援ボードを掲げる中、棚橋が登場した。試合前から張り手を見舞った藤田はゴングと同時にドロップキックを発射。トップロープからのトペコンヒーロで突っ込んだ。機先を制した藤田は攻撃の手を緩めずランニングローキックで蹴り飛ばしたが、棚橋もダイビングボディアタックで反撃。「棚橋」コールの大合唱の中、応えるようにサンセットフリップを投下した。
藤田もすぐさまレッグラリアットでやり返し、逆水平、スワンダイブ式ミサイルキック、ネ申スペシャルで攻め立てる。耐えた棚橋はジャーマンを食い止め、ドラゴン張り手、ドラゴンスクリューとドラゴン殺法で逆襲。急角度のテキサスクローバーホールドで絞め上げる。藤田も何とかロープに逃れると、スリングブレイドを阻止してジャーマンで反撃。掟破りの逆ハイフライフローを投下した。
棚橋はツイスト&シャウト3連発で黙らせ、スリングブレイドをさく裂。続くハイフライフローは藤田が自爆させ、再びジャーマンで引っこ抜く。棚橋も近距離でのエルボー合戦に持ち込み、連打で押し込み、逆水平で徹底抗戦する藤田に再びスリングブレイドを発射。ダルマ式ジャーマンでニアフォールに追い込む。「棚橋!」コールの大合唱の中、ハイフライアタック、ハイフライフローを立て続けに放って3カウントを奪った。
棚橋が12・19高崎大会の高橋ヒロム、12・21宇都宮大会のエル・デスペラードに続き、今年のスーパージュニア覇者・藤田にも快勝。対ジュニア勢3連勝で13日後に迫った引退試合へ向けて弾みをつけた。試合後、「棚橋!」コールの大合唱に呼応してマイクを持った棚橋は「2025年、新日本プロレス年内最終大会、ご来場、そして1年間、応援ありがとうございました!」と感謝。「今、僕の胸に去来する思いは感謝、そして東京ドーム満員の風景、そしてそして、そこで喜んでいただいてる皆様の笑顔です」と言い切った。
「もっと楽しんでいただけるように、ちょっとウェーブ練習してもいいですか?」と棚橋が提案すると、エル・ファンタズモも協力し、かつて東京ドーム大会の恒例だった観客によるウェーブを予行演習した。「これでもう僕らも皆さんの気持ちも準備は整ったと思います」と言い切った棚橋は「あとは東京ドーム、盛大に盛り上がりましょう。本日は本当にありがとうございました」と呼びかけた。
そして「後楽園! 後楽園! 後楽園! 盛り上がっていこうぜ!」の叫びとともに後楽園では最後となるエアギターを3度にわたって披露。「棚橋最高!」の大合唱に包まれる中、棚橋は「皆さん、入場してきた時のさ、応援ボードはずるいよ。でもホントにありがとう。俺はね、本当にプロレスラーになれて、新日本プロレスで試合できて、本当に幸せ者でした。ありがとうございました」と涙ながらに声を震わせた。
「じゃあ、最後に! 後楽園ホールのみなさーん! 愛してまーす!!」。棚橋の“愛の叫び"、そして「棚橋!」コールと演出の雪が降り注ぐ中、2025年最終戦にして棚橋最後の聖地登場となった後楽園大会は幕を閉じた。
リングサイドのファンと交流の時間をたっぷり堪能してから引き揚げてきた棚橋。「デビューしてから26年。なんでこんなに早いのかな。一生懸命だったからだと思う。よかった、よかったよ」と涙ながらに感慨をのぞかせる一方で、オカダとのラストマッチへ向けて「レインメーカーショックの借りはまだ返してないと思ってるから、しっかり東京ドームでオカダに返す」と誓うばかり。「2026年も新日本プロレス、最強の布陣で選手、スタッフ全力で頑張っていきますので、ちょっくらついてきてください」と引退後も見据えて宣言してみせた。
【棚橋の話】「本日も後楽園ホール、たくさんのお客様、ありがとうございました。(※涙声で)後楽園の思い出と言ったら2000年代、何とか後楽園ホールをいっぱいにするところから、新日本プロレス、始めましょうということでね、初めていっぱいになって盛り上がってっていう日のことをよく覚えてるし、それからこうしてね、いい形で2025年を締められたことに、本当に感謝します。ああ、早かったね。2025年も、デビューしてから26年、何でこんなに早いのかな。一生懸命、だったからだと思う(※涙で声が小さくなりながら)。ああ、よかった! よかったよ。ダメだ、ダメだ(※と天を仰ぎ涙を拭う)。でも、今日の後楽園ホール、来年1月4日の東京ドーム大会、棚橋弘至がプロレスラーになった意味、あったじゃん! 最後まで、最後まで全力で、レインメーカーショックの借りはまだ返してないと思ってるから、東京ドームでオカダに返して、2026年も新日本プロレス、最強の布陣で、選手、スタッフ、全力で頑張っていきますので、ちょっくら、ついてきてください。本当に、2025年1年間、応援ありがとうございました!(※深々と頭を下げる)」
【藤田の話】「俺が感じたのなんか、棚橋弘至の歴史のほんの一部なんだろうということはわかってるけど、たぶん、今のこの気持ちは勝っても晴れることはなかったんじゃないかな。それぐらいデカくて、凄くて、熱い太陽みたいな人だな。棚橋弘至、負けたまんまで終わりたくないけど……これで終わりか。見ててくれよ。あんたがビビるぐらい強くなって、デカくなって、『新日本プロレスと言えば藤田晃生だ』、あんたにいつかそう言わせてやるよ。これから楽しみにしとけよ。棚橋さん、ありがとうございました。1月4日、絶対勝ってくれよ」

