「誰かに合わせ続ける疲れ」を知って

疲れたな(写真:iStock)
誰と過ごすかより、どう過ごすか。その価値観に辿り着いた今のほうが、ずっと自由で、ずっと大人だと思う。
それに、こうして静かな夜を選べるようになった背景には、「誰かに合わせ続ける疲れ」を、ちゃんと知ったからこそという側面もある。
無理に笑ったクリスマス。本当は早く帰りたかったディナー。“幸せそうに見える自分”を演じるための写真。
そういう夜をいくつも経験してきたから、今はもう、背伸びをしなくていいと分かったのだ。
淡々としたクリスマスでもいいじゃない

自分で納得できる過ごし方を(写真:iStock)
特別なことをしない勇気。誰にも説明しなくていい選択。それらは若い頃には持てなかった、大人の特権なのかもしれない。
だから佳奈は、今年もきっと淡々とクリスマスを迎える。
静かで、平凡で、でもちゃんと満たされた夜を。
誰かに祝われなくてもいい。誰かに羨ましがられなくてもいい。
自分で納得できる過ごし方を選べたなら、そのクリスマスは、もう十分“成功”なのだ。
(おがわん/ライター)
