シカゴ・ホワイトソックスが村上宗隆を２年総額3400万ドル（約53億円）で獲得した背景と意義を『MLB.com』が現地12月22日の記事で報じた。
２年連続のア・リーグ中地区最下位、３年連続で100敗以上。再建中の球団にとって異例とも言える大型補強について、ブルックス・ボイヤー執行副社長兼マーケティング責任者は、その影響の大きさを率直に語っている。
同メディアによると、ボイヤー氏は村上について「このレベル、この人気を持つ選手はこれまでいなかった」と話し、過去に在籍した日本人選手（高津臣吾、井口資仁、福留孝介）と比較しても、影響力が際立っていると強調した。特に日本国内での知名度と期待値は、球団史上でも前例がないという。
さらに、情報伝達のスピードが飛躍的に向上した現代の環境にも言及。「インスタグラム、X、TikTokなどを通じ、世界中瞬時に情報やハイライトを届けられる」と語り、村上加入がもたらす国際的な波及効果を期待した。
そのうえで「国際的にマーケティングを行ない、ホワイトソックスのブランドを世界に広めると同時に、村上やチームメート個々のブランド価値を高める素晴らしい機会。ビジネス面でも非常に楽しみにしている」と説明している。
一方で「やるべきことは数多くあるが、村上には野球に集中してほしい。マーケティングや広告出演などは、フィールドで成功すれば自然とついてくる」と語り、最優先事項はあくまでグラウンドでの成功だと強調した。
村上の加入は、単なる戦力向上にとどまらず、球団の知名度を飛躍的に高めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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