9月26日からモビリティリゾートもてぎで開催されるMotoGP第17戦日本GP。メディアデーとなる25日(木)に、ヤマハがひと味違うマシンを持ち込んでいるのが目撃された。
今年の日本GPではパドックに鎮座する各チームのプレハブ造りの拠点が、例年とは異なり2階建て仕様に進化。ゲートなども設けられており、欧州戦のようにトラックが並ぶ壮観な姿ではないものの、世界最高峰の二輪レースらしい姿に近づいたと言えよう。
そんな中、異彩を放っていたチームがある。それが今回が母国戦となるモンスターエナジー・ヤマハだ。
パドック内を取材のために歩き回ると、ヤマハのチームだけが特別な場内移動用スクーターを持ち込んでいたのだ。
それがこのピンク色が目を引くヤマハ・NMAXだ。
ビビッドなピンク色(ヤマハなのに!)をメインカラーに、陣営ライダーのネーム入りとなっているこのスクーター。1台はわざわざ下にマットを敷いてアピールまでする始末だ。
チーム関係者によるとこのスクーターのカラーリング・デザインは、若手女性社員2名の手によるものだという。アニメ感や夜のネオンサインのような日本に対するイメージも反映されているように見える。
ヤマハ関係者に「ヤマハなのにどピンクなんですね」と話を振ってみると、「いや、ここに青入ってますから!」と笑顔で返された。どうやら譲れない一線があったようだ。
ホンダやKTM、アプリリア、ドゥカティといったチームには無い方向から日本GPを”攻めて”きたヤマハ。今年現地で観戦し、パドックパスをお持ちの方は、このヤマハ謹製の特別仕様スクーターも是非チェックして見て欲しい。
なおこの特別使用車には、お揃いイメージで作られたぬいぐるみも用意されていた。小物まで世界観を演出している点は、実にヤマハらしいこだわりだと言えそうだ。
今年のMotoGP日本GPに、モンスターエナジー・ヤマハからはファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスが、サテライトチームのプラマックからはジャック・ミラーとミゲル・オリベイラが参戦する。

