現地時間12月22日(日本時間23日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは本拠地チェイス・センターでオーランド・マジックと対戦し、120-97で快勝を収めた。
この試合、ウォリアーズは84-83と接戦で迎えた第3クォーター終盤から第4クォーター開始4分の間に、21-3の猛攻撃を仕掛けて一気に主導権を掌握。
ステフィン・カリーがゲームハイの26得点、ジミー・バトラー三世が21得点、モーゼス・ムーディーが20得点、クインテン・ポストが8得点に12リバウンド、ベンチからブランディン・ポジェムスキーが16得点をマークし、勝利に貢献した。
これでウォリアーズの今季成績は15勝15敗となり、勝率5割に復帰。プレーイン圏内となる、ウエスタン・カンファレンス8位につけている。
ただ、この勝利の裏で、チーム内にある“内紛”が起きていた。
第3クォーター途中、タイムアウト中にスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)とドレイモンド・グリーンが激しい口論を繰り広げ、グリーンはそのままコートを離れてロッカールームへ。その後、ベンチにこそ戻ったものの、カーHCがグリーンを再び出場させることはなかった。
これについて、カーHCは試合後「チームの集中力が少し乱れたと思ったため、タイムアウトを取った。少し言い争いになり、彼はロッカールームに戻って冷静になることを決めた。それについては以上だ。すべてはプライベートな問題。これ以上言うことはない」とコメント。
一方のグリーンも「感情が爆発して、その場から離れたほうがいいと思った。状況が良くなることはないと判断し、その場から離れるのが最善だと考えた。それだけだ。
俺たちはバスケットボールをプレーしている。感情的なゲームだ。時には感情が爆発することもある。そういうこともあるさ」と振り返り、勝率5割にとどまっている現状が「感情が昂ってる理由だろう」と語った。
チームに悪影響を与えそうな今回の事件。だが、そこまで深刻に考える必要はないのかもしれない。
カリーが「(2人は)単にいい話し合いをしていただけだよ。これについては彼らの問題であって、僕が語るべきことではない」とした上で、試合後のロッカールームはポジティブな空気が流れていたと発言。
また、ポジェムスキーも、ベンチに戻ったグリーンは「素晴らしいチームメイトだった」と語り、「いずれ解決するだろう」と述べた。
そしてカーHCも、この問題が長引くかという質問に「ノー」と答え、さらにこう続けた。
「ドレイモンドは必要だ。彼はチャンピオン。我々は長年ともに戦ってきた。彼のプレーは素晴らしかったよ」
ともに4度の優勝を勝ち取ったグリーンとカーHCの間に、確かな信頼関係があるのは間違いない。様々な障壁を乗り越え、ウォリアーズがここからギアを上げることができるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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