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〈赤坂・超高級サウナ2人死亡〉「一度も行ったことがないのにサイコーと常連ぶってました」店舗はインフルエンサーを“ステマ”起用した可能性も「キャンセル続く」と業界は悲鳴

〈赤坂・超高級サウナ2人死亡〉「一度も行ったことがないのにサイコーと常連ぶってました」店舗はインフルエンサーを“ステマ”起用した可能性も「キャンセル続く」と業界は悲鳴

東京・赤坂の個室サウナで夫婦が死亡する火災が起きてから、22日で1週間が経過した。捜査が進むにつれ「非常ボタンの電源を2年前から入れていなかった」「ドアの取っ手が取れており、開閉が自由にできなかった」など、店舗側のずさんな運営があらわになった。そのせいで夫婦はサウナ室に閉じ込められた可能性があるとして、警視庁は業務上過失致死の疑いで捜査を始めている。最大で月額39万円もする“高級サウナ”で起きた事故はサウナ業界全体にも多大な影響を与えている。

ドアノブは後から付け替えられていた

火災が起きたのは、プライベートサウナを提供する「サウナタイガー」。15日午後0時25分ごろ、5階建てビルのうち3階にあった個室サウナから出火があり、「非常ベルが鳴っている」と119番通報があった。

駆けつけた消防隊が個室サウナの入り口付近で男女2人が倒れているのを発見した。2人は夫婦で女性が下になり、男性が覆い被さるように重なっていたという。

死亡が確認されたのは、美容師で経営者の松田政也さん(36)と、妻でネイリストの陽子さん(37)の2人だった。

「2人はサウナ室に閉じ込められた可能性が高いです。サウナ室のドアの取っ手が内側と外側の両方から取れていたことから、自由に開閉ができない状況でした。

火元のサウナ室に設置された非常ボタンには押された形跡があるものの、警視庁のその後の調べでオーナーが非常用ボタンの電源を『2年前から入れたことがない』などと話していることが判明。

夫の政也さんの両手には皮下出血があり、サウナ室のドアには叩いたとみられる形跡があることから、助けを求めていたことがうかがえます」(社会部記者)

そして23日、火災現場となったサウナ店では、各サウナ室のドアノブが後から取り替えられていた跡が見つかり、一部では動作に不具合が生じているという。

社会部記者は「L字型の木製のドアノブと連動するボルトが動かず、ドアが開かない状態だった」と解説する。

個室サウナ業界に大打撃「予約のキャンセルも続出しています」

サウナタイガーは2022年8月にオープンし、月額で最大39万円のプランを用意し、食べ飲み放題のオールインクルーシブの店舗だ。開店当時は創業者であるA氏がかじを取っていたものの、2024年12月に代表取締役社長を辞任。その後はB氏がオーナー兼社長に就任した。

A氏は創業当初のプレスリリースで、「サウナ歴が25年ということもあり、長い間プライベートサウナを作りたいという思いがありました」と記載している。

ところが、東京都内のサウナ店に長年勤める男性従業員は腑に落ちない様子だ。

「L字型の取っ手を設置するなんてこの業界ではほとんどない。押し板と言われる手を当てるだけで開閉ができるプレートだったり、取っ手を押すだけでドアが開けられるものが主流です。何かあったときのことを考えると、リスクが大きいですから。

また、非常用ボタンの電源を入れていなかったのは論外。ウチではオープン前に毎日必ず動作確認を行なっています。25年間もサウナに通っていたならば、当たり前にわかっていたことではないでしょうか」

あるサウナ店の経営者も、サウナタイガーの経営に難色を示す。

「いま個室サウナの風当たりが強く、予約のキャンセルも続出しています。各店舗でお客さまが離れないよう割引キャンペーンなどをして、客足をなんとかつなぎ留めている状況です。

実はサウナタイガーさんとは業界内であまり付き合いがなく、誰が経営しているのか全くわからなかったし、A氏やB氏のことはあまり知りません。

開業当初は、有名プロ野球選手や格闘家、芸能人など多くの開店祝いの花が届いていたことから、一体どんな人が経営しているのかと話題にはなりましたが...」

A氏はもともと貴金属などの訪問買い取りを行なう会社の経営者だという。サウナタイガーの開業当初はSNSの宣伝にも力を入れていた。

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