『プロレスリング・ノア THANKSGIVING 2025』後楽園ホール(2025年12月23日)
○高橋ヒロム&永井大貴vs小田嶋大樹&AMAKUSA×
元日武道館大会のGHCジュニア王座戦「(王者)ヒロムvsAMAKUSA(挑戦者)」に向けた最後の前哨戦でヒロムが直接ピンフォール勝ち。屈辱の「カード変更」を発表したヒロムに、AMAKUSAは“我"を忘れて反応し「ノアジュニアは俺が守る!と」と絶叫した。
ヒロムはNOAH初参戦となった新日本の永井、AMAKUSAは小田嶋を伴っての前哨戦。“ノアジュニアを味わう"モードから、“ノアジュニアを潰す"モードに入っていたヒロムは、その後のインタビューで「AMAKUSAに火をつけるため」だったことを明かしていたが、「もっと“本音"を聞かせてくれ」とも注文をつけていた。
AMAKUSAもゴングを待たずにヒロムに襲いかかってヒロムに100%回答。試合権利に関係なく控えのヒロムにドロップキックで突っ込むと、場外に追いかけて首を絞め上げる。永井と小田嶋の“ダイキ対決"も火花。小田嶋がランニングエルボーを連発すれば、永井も俵返しを阻止してドロップキック、モンキーフリップで反撃。逆水平、ドロップキックを打ち合って意地を張り合った。
ヒロムとAMAKUSAはチョップ合戦、逆水平合戦で真っ向勝負。AMAKUSAが延髄斬りを見舞えば、ヒロムもヒロムちゃんボンバーで応戦。そしてエプロンでのデスバレーボムを敢行して流れを決定づけた。すかさずTIME BOMB1.5、ヒロムちゃんボンバーで追い討ちをかけると、TIME BOMBでダメ押しして3カウントを奪った。
最後の前哨戦でヒロムがAMAKUSAを完全粉砕。ブーイングのなかでマイクを握ったヒロムは「ブーイングをくれた皆様に朗報があります!」と切り出すと、「2026年1月1日、日本武道館大会、GHCジュニアヘビー級選手権試合、カードの変更を要求します。小田嶋、俺とやるか? 文句ねえよな? AMAKUSA」と屈辱のカード変更を宣言した。
倒れたまま必死にマイクを握ったAMAKUSAも「待て! ヒロム、お前にNOAHをバカにされるのが一番むかつくんだよ。俺はな、NOAHに憧れてプロレスラーになったんだよ! みんなに約束するぞ。ノアジュニアは俺が守る!」と絶叫。AMAKUSA独特の古文口調も消え去り、まるで過去からヒロムを知るかのような“我を忘れた"誓いを叫んだ。
これにヒロムもしてやったりの不敵な笑み。「しゃべれんじゃねえかよ。だったら最初から気持ち出せ! 最初から吐き出せ! 新日本プロレスの高橋ヒロムとこのGHCをかけて戦うんだ。やっと聞けたよ。最高の言葉だろ。だったら楽しんでやる。ただ楽しむだけじゃない。完全に叩き潰したうえで笑ってやる。2026年1月1日、堂々とAMAKUSAを倒して、俺はNOAHだからこそ言える“あの言葉"を高らかに叫んでやる」と宣言。元日ジュニア決戦を制すのは、覚醒したAMAKUSAか、それとも意味深な“あの言葉"予告を発したヒロムか――。
【ヒロムの話】「しゃべれんじゃねえかよ。だったら最初から気持ち出せ! 最初から吐き出せ! 新日本プロレスの高橋ヒロムとこのGHCをかけて戦うんだ。やっと聞けたよ。最高の言葉だろ。だったら楽しんでやる。ただ楽しむだけじゃない。完全に叩き潰したうえで笑ってやる。それからちょうどいいだろ。2026年1月1日、堂々とAMAKUSAを倒して、俺はNOAHだからこそ言える、あの言葉を高らかに叫んでやる」
【永井の話】「おい、大樹。今日お前とやるために俺、わざわざWRESTLE UNIVERSE入って、お前の試合、散々見たんだけどな。あんま思ってたのと違うな。またどっかでやるかもしれねえからな。でも覚えとけよ。強えのは新日本のダイキだ」
【AMAKUSAの話】「ヒロム、あいつの言葉が一番刺さる。ノアジュニアの壁といいながら、逃げてたのは自分自身かもしれん。ただ、今みんなに約束した。ノアジュニアは俺が守るぞ。火をつけたのはヒロム、お前だ。覚悟しろ」
【小田嶋の話】「年内最後、このNOAHで初めて対抗戦。でも悔しいの一言です。まだまだ未熟な部分がたくさんある。あんな調子に乗った態度取らせてしまって。何度でも何度でもやってやるよ。そして最後に高橋ヒロム。僕はあきらめてません。約束よりもっともっと早くあなたの前に立ってみせます」

