
雨清水三之丞役を演じる、板垣李光人さんのプロフィール写真
【画像】え…「撮影修了した?」「ぐれたのか」コチラが三之丞役・板垣李光人さんの「変貌した」衝撃姿です
三之丞はもう雇ってもらうしかない?
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。
第13週では、4年前に松野家を出奔した「銀二郎(演:寛一郎)」が、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」ともう一度やり直すために、松江に戻ってきました。立派なスーツを着て松野家にやってきた銀二郎は、なんと東京で社長として成功し、月200円も稼いでいるといいます。
SNSでは銀二郎の成功を称える声とともに、現在どうしているのか不明なトキの弟「雨清水三之丞(演:板垣李光人)」と銀二郎を比べる意見も出ていました。
三之丞は母「タエ(演:北川景子)」に「社長になった」とウソをつき、働きもせずにトキから毎月10円を貰っている状態です。彼は第10週47話にて、寺でただ石を積んで時間をつぶしていることが明らかになって以降、登場していません。
そんな三之丞に対し、視聴者からは
「銀二郎さんが『会社をやってる』と聞いて、そういえば三之丞はどうしてるのか気になった」
「銀二郎、ちゃんと自力で社長になって高給取りに。雇われ社長の選択肢しか考えなかった三之丞……」
「会社を興して成功してる銀二郎さんを見るとどうしても『社長になるとはこういうことだぞ、三之丞』と思ってしまう」
「三之丞は銀二郎さんの爪の垢でも煎じて飲みなさい。ちゃんと見習いなさい」
と、心配の声や厳しい意見が出ています。
また、
「銀二郎さんの会社で三之丞くんを雇ってあげてくれないか」
「銀二郎さんの会社に子会社か松江支社を作って、三之丞を雇ってもらえればいいのでは?と思った。支『社長』だよ!」
「銀二郎さん、どうせなら三之丞のこと連れて行ってあげてほしい。誰も知らないところで一からやり直せるかもしれないし」
などと、自力でまともに生きていくのは難しそうな三之丞を、銀二郎が救ってくれる展開に期待する声もありました。
第62話では、銀二郎が戸籍上ではまだ松野家の人間であることも明らかになっています。銀二郎は、一応は義理の弟である三之丞を助けてくれるのでしょうか。
銀二郎のモデルである、小泉セツさんの最初の夫・前田為二さんは、セツさんとの離婚後、岡山で事業を興して成功していたことが明らかになったといいます。セツさんの親戚である高木苓太郎さんという人物が、1897年1月頃に為二さんと偶然再会したそうで、そのことをセツさんと養父の稲垣金十郎さんに手紙で伝えていました。
一方、三之丞のモデルである小泉藤三郎さんは、ラフカディオ・ハーンさんと結婚した姉・セツさんの仕送りに依存して暮らし、セツさんたちが松江を離れていた間に小泉家の先祖代々の墓所を売り払ってしまった、問題人物だったそうです。ハーンさんの怒りを買い、セツさんからも絶縁された藤三郎さんは、1916年に空き家で孤独死しているのが発見されました。
今後、三之丞がモデルのように雨清水家の墓を売る展開を避けるためには、銀二郎の下で働いて更生させてもらうしかないかもしれません。これからの展開に注目です。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
