【Drill2】
「85ビートのテンポを基準にする」

ロングパットはストロークのテンポも重要です。テンポとは動作の速度のことで、2拍子や3拍子などのリズムとは違います。リズムは「イチ」でテークバック、「ニー」でダウンスイングを開始してボールを打ち終える2拍子がオススメですが、アマチュアの多くはヘッドを丁寧に引こうとして、テークバックのテンポが遅すぎるのです。
理想的なテンポは85ビートです。メトロノームで耳にすると「ちょっと速いかな」と感じるかもしれませんが、これがもっともパターをスムーズに振りやすい速度。テンポをそろえると打点が安定するので、距離感が合ってきますよ。
85ビートにセットしてテンポを習得。メトロノームはスマホで検索するとすぐにみつかるので練習に活用しよう
一定のスピードで振ってストローク

パットはできるだけ強弱をつけずに、パターを等速で機械的に振るのがベスト。インパクトがゆるんだりパンチが入ったりするのはNG。テンポを「85」に統一するのでロングパットのストロークのスピードは速め、ショートパットは遅めとなる。
適度な速さが真っすぐきれいな線を描くコツ

ふたつの点を書いてそれをペンで結ぶとき、ゆっくりすぎると線が波打ち(上)、速すぎると雑になる(中)。ストローク中のヘッド軌道もこれと同じ。真っすぐきれいに振るには適度な速さ(下)が理想。そのテンポが85ビートなのだ。
【Drill3】
「両肩をタテに回転させる」
ショートパットは距離感より方向性が重要。ショートパットではラインの読みが外れてしまったというケースは少なく、入らないのはフェースの芯を外したり、スクエアフェースで打てなかったことが一番の原因です。

これらのブレを防ぐには、ボールを左目の真下にセットしたら首の付け根を支点にして、両肩をタテに回転してパターをストレートに振ります。ストローク中に手首をこねたり、両肩を横に回すストロークはNG。肩にクラブを当てて、クラブが上下に動いているかをチェックしてみましょう。

両肩をタテ回転させると、フェースはスクエアなまま、ボールを構えたときと同じ芯でヒットできるストレート軌道で振れる。クラブを胸の前に当てて、首の付け根を支点に天秤のように上下に動かしながら振れていればOK


