拇指球での「押し込み」と股関節の「外旋」

股関節の外転や伸展によって右の骨盤を目標方向に押し出すときに、足のどこで地面を押していくかということも重要です。骨盤が左に回転していく中で、トップ選手の右足の向きはほどんど変わらないか、むしろ少し外を向きながら押しているように見えます。
多くのアマチュアは、ヒザが内側に折れ、カカトが早く浮いてしまい、地面からの力が骨盤に伝わっていません。トップ選手の足の使い方をするためには、股関節の外転、伸展だけでなく、外に足を開く運動である「外旋」もそこに混ざってきます。

外旋をしながら地面を強く押さえるためには、足の内側のラインを地面に押しつけた後、拇指球で押し込むような運動が必要になります。この時、足裏の筋力が不足していたり、スネの裏側にある後脛骨筋という筋肉の力が足りないと、拇指球で地面を押し込むことができず、股関節を内旋させ、カカトを早く上げて拇指球と小指球の2点に乗ろうとしてしまいます。
股関節の外転、伸展、そして外旋を行ないながら、拇指球で強く地面を押し込む使い方ができれば、右の骨盤を最も効率的に押し出すことができ、胸骨の回転の土台をつくることができます。
いかがでしたか? ぜひ、解説を参考にして、練習してみてください。
解説 = 小澤康祐
●おざわ・こうすけ/1987年生まれ、長野県出身。運動学、物理学などの視点でゴルフスイングを独自に研究。2015年よりYouTubeにて「ゴルフスイング物理学」のタイトルでレッスン動画を配信。チャンネル登録者は約5万4000人、視聴回数はのべ1000万再生以上を超える。アマチュアへの指導のほか、ティーチングプロの講習、ツアープロの動作改善指導なども行っている。
写真=高橋淳司

