体とボトルが引き合うように逆方向に揺らす

ヒモをたわませない
スイングのリズムをよくするためには、2つの振り子を別々に理解することが必要です。
まず1つめは「体の振り子」。これは手首を使わずに体を揺らし、ボディターンでクラブを振る動きだと考えてください。ただし、ただクラブを左右に揺らすだけでなく、スムーズに加速させることがポイントです。
これを体感するには、ペットボトルにヒモをつけた振り子を使うのがわかりやすいでしょう。ヒモの先端を胸の中心に固定し、手は使わずに体を揺さぶってペットボトルを加速させます。
動きの動力は体の揺さぶりですが、ペットボトルを加速させるには、体とペットボトルが引っぱり合うような逆方向の動きが必要になります。この「体とクラブの引き合い」こそが1つめの振り子のカギです。
体とボトルを同じ方向に揺すると加速しない

体を揺らす動きがペットボトルを振る方向とそろってしまうと、ペットボトル自体は揺れるが加速していかない。
始動は「揺らす動き」でOK

静止した状態から始動の最初のひと振りは、単純に揺らす動きでOK。そこからボトルを加速させるために「引き合い」が必要になる。
手を使わない「ボディターン」

腕も手首も使わずに、体の動き、クラブだけを振り子のように振る。ただし、ヘッドは加速させることが大事。
「片足素振り」と同じバランスの取り方

片足立ちでスイングしたときのバランスの取り方と同じで、クラブと逆方向に重心を移動させるのがポイント。
続いてはStep2「2つめの振り子を整える」レッスンを解説!
手のひらのなかでグリップがグラグラ動くことが大事

手元の動きは極力抑えて、
ヒジと手首の動きだけでクラブが背中に当たるくらい大きく振れればOK
2つめの振り子である「クラブの振り子」は、腕を振らずに手首だけを使ってクラブを揺らし、加速させる動きです。
手元の位置をなるべく動かさず、グラグラにした手首をベアリングのようにして、クラブヘッドの運動量が最大になるように振る。最初は体を動かさず、手首とヒジの動きだけでヘッドが背中に当たるくらいクラブを大きく動かしてみてください。
この振り子のポイントは、グリップを指でつまむように持って、手のなかでグリップを動かすこと。そして、最小限の動きのなかで手元とクラブが引き合う感覚があると、ヘッドをスムーズに加速させられます。
動きがピンとこない人は、上腕をホールドするタイプの練習器具を使ってスイングすると体感しやすいと思います。
上腕を固める練習器具がわかりやすい!

ゴムバンドなどで両腕の上腕をホールドするタイプの練習器具を使うと、2つめの振り子が強調され体感しやすい。
クラブをつまんでヘッドを大きく振る

グリップを両手とも親指と人差し指でつまんだままヘッドを大きく振るのが、この動きのポイント。
じつはクラブを「引っぱる」動きが重要!

グリップを指でつまんだ状態でクラブを振り回すには、クラブを引っぱり、体と手元が「引き合う」ことが重要。
「支点」である手元の動きは極力小さく

手首が硬いと体や手元を左右に動かして振ろうとしがち。2つめの振り子を理解するには、手元の動きを極力抑えよう
最後はStep3「2つの振り子をシンクロさせる」レッスンです!

