仕事帰りに浴びせられた、冷たい一言
私と彼が同棲を始めたのは、交際して1年が経った頃のこと。「一緒にいる時間を増やしたいね」と話し合い、ふたりで新しい部屋を借りました。最初の数カ月は順調だったように思います。けれど、生活が落ち着いてくると、彼の態度に少しずつ変化が見え始めたのです。
ある日、残業続きでクタクタになりながらも、なんとか夕食を用意して彼の帰りを待っていました。帰宅した彼がテーブルを見て発した言葉は、「疲れて帰ってきたのに、こんな飯しか出ないの?」という冷たい一言。私だって疲れているのに。その言葉が胸に深く刺さり、涙をこらえるのが精一杯でした。
突き刺さる彼からの「言葉の棘」
彼の心ない発言は、それだけではありませんでした。「部屋が片付いてない」「もう少し気が利かないの?」——そんな言葉が、日常の中で少しずつ増えていったのです。自分でも気づかないうちに、私は彼の顔色をうかがうようになっていました。
「彼も仕事で疲れているから」「私がもっと頑張ればいいのかも」。そう自分に言い聞かせて過ごす日々。でも心のどこかでは、これは何かおかしいのではないか、という思いが消えませんでした。友人に会っても笑顔が作れなくなり、ふとした瞬間に涙がこぼれることも増えていきました。
