川上「いい意味で、涙引っ込んだ」
その後、緊迫した殺陣のシーンからの「HA!」「高嶺の林檎」「海を渡れ!」とめまぐるしくさまざまな演出が展開し、「ウッホウッホホ」では、石塚朱莉、水田詩織、前田令子、河野奈々帆、出口結菜、岡本怜奈が登場し「W1N-C」が一夜限りの再集結! 久しぶりに集まっても、相変わらずのわちゃわちゃ感に、川上は「いい意味で、涙引っ込んだ」と言って満面の笑顔を見せました。
終盤は、「僕以外の誰か」「まさかシンガポール」「好きだ虫」と、MVの中で“センターだけが持つことができるゴールデンマイク”を山本彩、白間美瑠、川上千尋と継承した3曲「僕以外の誰か」「まさかシンガポール」「好きだ虫」を続けて、センター川上でパフォーマンスし、本編が終了。
アンコールでは、ゴールドに輝く卒業ドレスに着替えた川上が登場。「素敵なドレスを作っていただきました。卒業コンサートができるまで、たくさんのスタッフさんに協力していただいて、メンバーにも私のやりたい曲を覚えてもらって、たくさんの方の協力で今日を迎えることができています。そして、すべてのファンの皆さんのおかげで、今日このステージに立つことができています。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、「ここで少し私のお話をさせてください」と言って、思いのこもったメッセージを届けました。
【川上千尋 メッセージ】

私は2012年12月23日にNMB48シアターで4期生としてデビューしました。なので、今日でちょうど13年になります。ありがとうございます。こんなに、13年もアイドルを続けられるとは正直思ってなかったです。
デビューした当時は、アイドルというものが理解できてなかった。握手会も写メ会も、何をしたらいいのか分からなくて。そういう時期が続いた結果、塩対応と言われ、そういう言葉を耳にした時に「アイドル向いてないのかな」って感じたりしてました。でも、その中で、私に、アイドルの川上千尋に期待してくださってる声や応援の声がちゃんと届いていて、その皆さんの声に応えたいと思った時に自分なりのアイドルの在り方を見つけられるようになりました。見つけてからは本気になることができました。
毎日が悔しくて、挫けそうな自分に「負けないぞ!」っていう気持ちで毎日必死にガムシャラに日々を走ってきました。そばで支えてくれる家族や応援してくれる友達、そしてどんな時も味方でいてくれるファンの皆さんの笑顔が見たいと思うと、目標や夢ができました。
でも目標に近づいた時が一番悔しかったです。選抜に入る一歩手前という時期や、選抜に入れてもなかなか上にいけなかった時期、そして選抜落ちしてどうしたらいいか分からなかった時期とか。そんな時期に、応援してくださってる方、支えてくださってる方に申し訳ないなと思いながら活動している自分がいることが一番悔しかったです。そんな時、頭によぎるのが“卒業”でした。
当時、母に「もう辞めたい」と伝えたら、「あんた、そんな中途半端でええんか」って強く言ってくれたのを覚えています。それで冷静になって周りを見てみると、ライバルやファンの皆さんは前を向いていて、「一緒に頑張ろうよ」って声に出さなくても伝わってきたし、「また一緒に上を目指そうよ」ってファンの方が伝えてくれました。その時から“悔しい”は私の原動力になっています。
その気持ちを乗り越えると最高の景色が待っていました。そんな最高の景色を私はファンの皆さんとたくさん見ることができました。今日の卒業コンサートもその最高の景色の一つです。時間はかかったけど、13年の中でファンの皆さんと一緒に、アイドルとしての夢はすべて叶えられたなと思っています。本当にありがとうございます。幸せでした。自分の意思をちゃんと伝えられない子だった私を変えてくれたのは、努力することだったり、諦めないことを教えてくれたのは、皆さんでした。アイドル川上千尋を見つけてくれて、本当にありがとうございました。
ここから先、私は新たな一歩を踏み出します。アイドルの時代に経験させていただいたお芝居の道に進みます。これまでと変わらず、きっとたくさんの壁が待ってると思います。そんな時に、アイドルで学んだこと、挑戦し続ける熱い気持ちを忘れずに成長していきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。