
人気漫画家・東村アキコによる不朽の名作を主演・永野芽郁と大泉洋ら豪華キャストで実写化した映画「かくかくしかじか」。同作のBlu-ray&DVDが12月24日(水)に発売された。これを記念して、Blu-ray&DVD豪華版に収録された総尺166分にも及ぶ特典映像の一部を使用した特別映像が公開されている。
■原作者が現場にいることで実現した“革命的な撮り方”
作品の舞台となった宮崎・石川・東京での撮影裏に密着した「メイキング かくかくしかじか」は60分越えの大ボリューム。公開中の特別映像では、明子(永野)が原付バイクに乗った日高先生(大泉)を走って追いかけるシーンの撮影模様が収められ、和気あいあいとした現場の雰囲気が伝わってくる。
また「永野芽郁・大泉洋 スペシャルインタビュー」では、キャスト2人が貴重な撮影秘話や役作りについてたっぷりと披露。明子がダウジングを使って勉強をするシーンについて、永野は「初挑戦にもかかわらず、とても上手にできた!」と語り、メイキングではテスト撮影時からダウジングを極める永野に驚きを隠せない監督やスタッフの姿も収められている。
さらに大泉洋は「原作者がずっといる現場は(他に)ないんだよ!」と話し、原作・脚本を務めた東村アキコから直接宮崎弁の指導を受ける場面もあったという。
一方の東村アキコ自身も、「原作者である自分が現場にいることを許してくれたことで成立した“革命的な撮り方”」と撮影を振り返った。
東村アキコ自身の実体験をもとに描かれた映画『かくかくしかじか』がどのようにして作りあげられたのか。その制作過程を余すことなく収めた特典映像はファン必見の内容となっている。
さらに豪華版には、封入特典として劇中で実際に登場する絵画を完全再現したポストカードセットと、未公開カットを多数含むスペシャルフォトブックが付く。
■【STORY】
宮崎の温厚な家族、友人たちに囲まれ、ボーッとした日々を過ごす、漫画が大好きな高校生・林明子(永野)。根拠なき自信にあふれ、美大に進学して漫画家になるという順風満帆な夢を抱いていた。しかし、美大受験のために絵画教室に通ったほうが良いと、シビアに現実を見つめるクラスメイトの北見(見上愛)に紹介され、海のそばの絵画教室に行くことに。そこで明子は、竹刀片手に怒号を飛ばす先生、日高健三(大泉)と出会う。
毎日のように絵画教室に通い、日高先生のスパルタ指導を受ける明子。「描け!」──先生の言葉に突き動かされ、美大受験のために描き続ける日々。日高先生は、厳しいながらも、明子の才能を信じ、画家になることを応援していた。
金沢美術工芸大学に進学し、先生と離れた明子は、絵を描かない日々が続いていた。そんなある日、金沢まで日高先生が訪ねてくる。しかし先生の想いも知らず、冷たくあしらってしまう明子。本当は少女漫画家になりたいとは、日高先生には言えないでいたのだ。
先生が望んだ2人の未来、明子がついた残酷な嘘。日高先生から逃げるように、ついに夢だった漫画家になり、忙しい日々を過ごす明子は、先生から衝撃的な事実を伝えられる──。ずっと描けなかった9年間の日々と、明かされる秘められた想いとは。

