
12月19日からBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿他全国11館同時公開となった「ヤンヤン夏の想い出 4K レストア版」。19日から21日までの公開3日間の興行収入は4,684,610円、動員が2,838人を記録した。また公式グッズも販売開始から数分で完売するなど、盛況となっている。
■グッズ完売など好スタート
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下では公開初日の初回から多くのお客が駆けつけた。時間帯によっては8割が学生・20~30代で、現在大ヒット中の「落下の王国 4K デジタルリマスター」と見分けがつかない客層となっていた。
さらにTシャツ、ポスター、スカーフハンカチ、トートバッグ、パンフレットといったグッズが公開日から発売となっていたが、Tシャツ、ポスター、パンフレットは一部劇場では初回から完売。ネット販売においてはポスター、トートバッグ、Tシャツ(白)が販売開始から数分で完売となる盛況っぷりとなっている。
この反響を受け、Tシャツは急遽受注販売の開始が決定。ポスターも増刷が決定している。初公開された2000年からの熱い支持者はもちろんのこと、25年の時を重ね新たな若年層のファンも虜にしている「ヤンヤン 夏の想い出」。「落下の王国 4K デジタルリマスター」や「天使のたまご 4K リマスター」といった昨今の名作レストア、リマスターの勢いに
乗った形の好スタートとなった。
■「ヤンヤン 夏の想い出」とは
「牯嶺街少年殺人事件」の巨匠エドワード・ヤンが最後に遺した集大成「ヤンヤン 夏の想い出」。公開から四半世紀を経て4Kレストア化され、ついに12月19日から日本で公開されている。
同作は2000年に第53回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞。さらに東京国際映画祭、トロント国際映画祭など世界の映画祭にて上映され賞賛を集めた。
その後2016年の英国BBC主催の「21世紀の偉大な映画ベスト100」では第8位に選出、2023年にはハリウッド・レポーターによる「21世紀の映画ベスト50」で堂々の1位に。現在でも北米のレビューサイトRotten-Tomatoesでは現在批評家からは97%フレッシュ、ユーザー評価は91%という高スコアを維持(25年8月27日時点)。色褪せぬどころか、時を経てなおその評価が高まり続けている作品だ。

