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【スターダム】星来陥落…水森が“3度目の正直”でハイスピード初戴冠 次期挑戦者に真白指名

【スターダム】星来陥落…水森が“3度目の正直”でハイスピード初戴冠 次期挑戦者に真白指名

『STARDOM YEAREND X'mas NIGHT 2025』後楽園ホール(2025年12月24日)
ハイスピード選手権試合 ○水森由菜vs星来芽依×

 水森が3度目の正直でハイスピード王座初戴冠。次期挑戦者にフリーの真白優希を指名した。

 ハイスピード王者の星来と水森は9・10後楽園大会で対戦したものの、時間切れ引き分けで決着つかず。当時ハイスピード戦は「10分3本」で争われていたが、「15本1本勝負」にルールを変更しての再戦に同意した。しかし、月山和香が横やりを入れて挑戦表明。そこで星来は月山、さらには自ら指名した葉月を破って防衛を重ねると、満を持して水森との再戦に臨んだ。

 水森がハイスピード王座に挑むのは今回が3度目。昨年10月の1回目は星来に返り討ちにされ、今年9月の2回目は引き分けに終わっていただけに、3度目の正直を実現すべく、新コスチュームで聖地のリングに立った。

 スピード感溢れる先制争いから幕開け。トペを狙った水森に対し、ロープの間を縫うようにして腹部にドロップキックを放った星来が主導権を握る。スピーディな攻撃のみならず、絞め技や投げ技なども重ねていく。しかし、水森もコーナーマットめがけてのスパインバスターから串刺しラリアットを連発し、ダイビングショルダーも敢行して逆襲。星来を何度も丸め込み、あわやの場面を生み出す。さらに、星来のラ・マヒストラル狙いを踏ん張ると、変型横十字固めで絞め上げた。

 星来も回転エビ固めを仕掛けて反攻。丸め込み合戦が展開されると、今度は打撃戦へ。水森のビンタに対して、星来はトラースキックをズバリ。エルボーを何度も打ち合うと、喧嘩腰にストンピングを連発する。負けじと水森もビンタを連打すると、ショートレンジのラリアットを振り抜く。星来もビンタで棒立ちにさせると、投げ捨てジャーマンでやり返して、両者大の字に。

 残り5分がコールされると、星来はダイブ式コードブレイカーを決めるが、止まらない水森もトペスイシーダを敢行。「ゆなもん」コールの中、ハリケーンドライバーを決めると、武者返し(三角飛び式ボディプレス)へ。これを剣山で迎撃した星来は即座に丸め込むと、顔面にドロップキックやトラースキックをぶち込んだ。さらに、さよなら(変型シットダウンパワーボム)を仕掛けるも、切り返した水森はスーパーガールへ。ガッチリと押さえ込むが、星来はギリギリで肩を上げる。逆に星来が流れ星(連続式回転エビ固め)を仕掛けても、今度は水森はキックアウトした。

 星来はチェックメイトで仕留めにかかるも、踏ん張った水森はショートレンジのラリアットを叩き込む。フォールを返した星来はラリアットをかいくぐってチェックメイトを繰り出すも、負けじと水森はギリギリでキックアウト。チェックメイト連発を狙う星来を振り払った水森は、ラリアットを2連続で振り抜くと、再びスーパーガールで押さえ込み、3カウントを奪った。

 水森が3度目の正直を実現させて、歓喜のハイスピード王座初戴冠。一方、1年5ヵ月間で9回の防衛を重ねてきた星来はついに王座から陥落した。

 「ゆなもん」コールを受けた水森は、「芽依、すぐにベルトを巻けちゃうぐらい天才の同期のあんただけどさ、天才だけじゃなくて、本当はすごい努力して頑張っているのを私は知っている。だから、芽依がチャンピオンじゃなかったらさ、私は本気でベルトを追いかけてないし、本気でハイスピードの選手になってないよ。今日までありがとう」と星来に感謝の言葉を投げかける。

 それを聞いた星来は「本当に芽依のプロレス人生、このベルトにかけてきたから……。メチャクチャ悔しいけど、芽依ができなかったこと、時代を変えるってことを、ゆなもんなら絶対できる気がする。だから、今日本当に対戦してくれてありがとう」と水森を激励し、互いに感極まった表情を見せながら、握手と抱擁を交わす。星来は自ら水森の腰にベルトを巻くと、リングをあとに。「芽依」コールも巻き起こった。

 それを見送った水森は「芽依から託されたこと、しっかりこのベルトとともに刻んで、やっと手に入れたこのベルトとともに私が背負って盛り上げていきます」と決意をあらたに。「ずっと先が見えない暗闇の中で、苦しい時期もあったけど、それでも水森由菜はコズエンと出会って、そしてみんなと出会って、そしてプロレスと出会って、私の人生、すごく変わりました! その思いも含めて、ぽいさん、そしてたむさん、やりました…」と改めて感謝の思いを口に。そして、「盛り上げるというのは本当に簡単なことじゃなくて、芽依みたいなハイスピードのライバル、対戦相手が必要だって今回戦ってすごく感じた。だから、今度このハイスピードに挑戦したいヤツ、1ミリでもハイスピードを目指しているヤツ、興味のあるヤツ、聞こえてたらリングに上がってこい」と呼び込んだ。

 すると、向後桃、月山和香、フキゲンです★、狐伯、儛島エマ、金屋あんねが次々とリングイン。フキゲンがロープワークを披露すると、儛島も負けじと金屋とともにロープワークから受け身を取ってみせる。「なんか分からないけど、気持ちと速さだけは伝わったよ。絶対お前らの顔を覚えておくから」とアピールを歓迎した水森だったが、その中から選んだのは真白だった。

 水森は「あんた、本戦も出ずに第0でシングル頑張っているんだって? いいよ、決めた。初戦は真白優希、あんたにする。あんたの本戦に出たいスターダムへの覚悟がどんなものか。この私がトロピカル審査でハイスピードタイトルやってやるよ」と指名。真白は「私、プロレスに対する覚悟、そしてここのリングに上がる覚悟、誰にも負けないんで、必ずあなたの腰からそのハイスピードベルトを私が一番に獲ってやりますよ。覚悟していてください」と宣戦布告した。

 他の選手の挑戦も受けると明言した水森は「なんかハイスピード盛り上がっていく気しかしませんね!」と笑顔。「ゆなもんのハイスピードについてこい! トロピカルヤッホー!」と雄叫びを上げた。

【水森の話】「第28代ハイスピードチャンピオンになりました、水森優菜です。ブレずにここまで来て、本当によかった。同期の星来芽依は本当に天才で、でもだからこそ私は人一倍、体も絞って、人一倍、この1年間自分と向き合って、全部、技も動きも変え続けてきたんです。芽依がいなかったらハイスピード選手にはなってなかったと思う。これから私がハイスピードチャンピオンになった意味、それはこのハイスピードをスターダムでもっともっと選手層を増やすこと、底上げすること、面白いヤツをもっともっと増やすこと。最後、いっぱいリングに上がってきたけど、みんな初めて見るメンツや若手の子、常連の人もいたけど、まだまだスターダムには底上げがあらためて必要だと思いました。それができるのは水森由菜しかいないって思ってます。あと真白優希。あいつ凄い面白そうです。なんだか第0試合でよく戦ってた昔の私がちょっと重なるんだけど、ゴリゴリのハイスピード選手らしいから、初戦期待してます。来年は2026年、他のベルトよりも誰よりも最速に防衛し続けて、AZMの12回防衛を越して、私が最多防衛選手としてハイスピードに絶対名を残します。私とこのハイスピードの物語を見ててください。ありがとうございました」

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