『STARDOM YEAREND X'mas NIGHT 2025』後楽園ホール(2025年12月24日)
○HANAKO&舞華&朱里&八神蘭奈vs橋本千紘&優宇&愛海&YUNA×
引退を4日後に控える優宇が最後のスターダム参戦。舞華と肉弾戦を繰り広げて、逆水平を連打すると、試合後にも惜別の逆水平を叩き込み、笑顔でスターダムマットをあとにした。
今月28日に引退する優宇は、かつてゴッデス王座を保持し、タッグリーグで優勝経験もあるスターダムに縁深い存在。橋本とのチーム200キロとして12・18新木場大会に参戦すると、安納サオリ&なつぽいに勝利し、スターダム参戦はこれで最後と思われた。しかし、12・8後楽園大会で7ヵ月ぶりに復帰した舞華が、対戦したことのあるチーム200キロとの対決を熱望。そこで、スターダムの舞華&HANAKO&朱里&八神と仙女の橋本&優宇&愛海&YUNAが急きょ激突することになった。
舞華は先発を買って出ると、相手に優宇を指名。ゴッデス王座を懸けて激突したこともある2人は激しい肉弾戦を繰り広げて、どよめきを誘う。何度も正面衝突するが、体格で勝る優宇が押し勝った。
さらに、チーム200キロはダブルショルダータックルからの連続ボディプレスで八神を圧倒。優宇は得意のローラー攻撃を披露する。その後も八神を攻め立てたが、IWGP女子王者の朱里が一転して反撃へ。新日本プロレスの1・4東京ドーム大会でSTRONG女子王者・上谷沙弥との2冠戦を控える朱里は、橋本とシングルマッチさながらの攻防で火花を散らすと、再び舞華と優宇が対峙した。
ラリアットは相打ちとなると、HANAKOが加勢に入るが、優宇は逆水平連打で呼応。2人をまとめてフライングボディアタックで押し潰すと、舞華に起き上がり小坊師式逆水平を浴びせる。舞華は自ら胸を突き出して逆水平連打を受け止めると、重たいエルボーで返答。強烈な逆水平で打ち倒されたものの、ラリアット、ローリングラリアットを連続して叩き込んだ。代わったHANAKOが追い討ちに出るが、優宇は払い腰で返り討ちにする。
その後、優宇のセントーン、橋本のサマーソルトドロップ、愛海のダイビングボディプレス、YUNAのミサイルキックが立て続けにHANAKOにさく裂して仙女軍がチャンスを掴むが、スターダム組も引かずに、連係で立て直す。両軍の大技が連鎖する中、ここでも舞華と優宇は肉弾戦で火花。同時に倒れ込んでリング上に邪魔者がいなくなると、HANAKOがJPコースターでYUNAを沈めた。
試合後、朱里と橋本が視殺戦を繰り広げるが、ここで優宇との肉弾戦を堪能した舞華がマイクを持つ。「優宇さん、仙女、来てくれてありがとう。優宇さんと出会ったのは数年前かもしれんけど、優宇さんと戦ったおかげで、私は視野が広くもっと強いヤツに巡り合うことができた」と語りかけると、「優宇さんが今月28日に引退が決まったのを聞いて、リハビリをメチャクチャ頑張って間に合わせてきたんだよ! 本当に最初にやった時からクソ生意気でワガママなヤツだったかもしれないけど、最後のワガママ聞いてくださってありがとうございました」と感謝のメッセージを送り、一礼した。
優宇は握手に応じると、惜別の逆水平を一撃。場内は「優宇」コール一色に。胸板を真っ赤に腫らした舞華だったが、優宇と改めて握手を交わして抱擁。朱里も優宇と抱き合うと、スターダムの観客からも割れんばかりの「優宇」コールが巻き起こる。優宇は笑顔でリングをあとにした。
バックステージでは優宇も「ラストスターダムでした。本当にスターダムさんとは長いご縁で、高橋奈七永との7Uppというタッグで最初にスターダムのリングに上がったんですけど、その後もチーム200キロで上がることができて、タッグに恵まれたレスラー人生だなと今日しみじみリングで思いました」と感慨深げ。一方の舞華は「本当に優宇さんとはあまり戦ってないし、他の人より浅いかもしれないけど、今はいない相棒の時代からずっと戦ってきた人なので、同じそこに立った身として絶対にやりたいなと思って間に合わせてきました。優宇さんがいたから、こんなに早く復帰できたと思ってます」と優宇に感謝しつつ、「そして橋本千紘。今日は優宇のことで頭いっぱいだったけど、まだまだやり足りないでしょう。いつかまたどこかでやりましょう」と橋本との再戦にも意欲を見せた。
【試合後の舞華&HANAKO】
▼舞華「リング上でも言った通り、本当に優宇さん、そして仙女の皆さん、今日、来てくれてありがとうございました。本当に優宇さんとはあまり戦ってないし、他の人より浅いかもしれないけど、今はいない相棒の時代からずっと戦ってきた人なので、同じそこに立った身として絶対にやりたいなと思って間に合わせてきました。優宇さんがいたから、こんなに早く復帰できたと思ってます。そして橋本千紘。今日は優宇のことで頭いっぱいだったけど、まだまだやり足りないでしょう。いつかまたどこかでやりましょう」
▼HANAKO「今日は同年デビューのYUNAから勝ちました。YUNAはあのさくらが巻いてた仙女のジュニアベルトをさくらから取った選手で、私もずっと戦いたいと思ってました。YUNAと戦いたかったし、最後に優宇さんと私も戦いたかったんで、チャンスを作ってくれた舞華に感謝です。明日は私もフューチャーのこのタイトルマッチあるんで、今日はメチャクチャ試合で刺激もらったんで、絶対に防衛して、またあの橋本さんとやりたいと思います!」
▼舞華「それではお手を拝借! よーお!」
※HANAKOと一本締め
【試合後の朱里&八神】
▼朱里「メリークリスマスイブということで、仙女・橋本千紘。やっぱり刺激的だね。もっともっと戦いたいし、あんまり戦う機会がないですけど、もっともっと戦って。最高の相手なんでやり合いたい。そして優宇。こないだ仙女で最後かと思ったら、また戦える機会がきて、やっぱうれしかったね。28日まで優宇ちゃんが怪我なくやりきったって思ってほしいので。優宇ちゃん、最後まで駆け抜けて!」
▼八神「自分、今日、最初で最後のチーム200キロと戦うことができて、あのちょっとの時間でも物凄い刺激をもらったので、もっともっと自分、強くなりたいと思ったし、同期のYUNAとも、今、仙女のジュニアベルトを巻いてるYUNAとも当たれて。時間足りないし、自分、フューチャー・オブ・スターダム、若手のベルトが今、一番欲しいので、二人でこれからも切磋琢磨して強くなりたいと思ったし。やっぱ今日のHANAKOは勢いがあって。HANAKOは強いから、どうやったら倒せるか、もっともっと研究して、朱里さんと一緒に練習していきたいと思います」
【試合後の橋本&優宇&愛海&YUNA】
▼優宇「ラストスターダムでした。本当にスターダムさんとは長いご縁で、高橋奈七永との7Uppというタッグで最初にスターダムのリングに上がったんですけど、その後もチーム200キロで上がることができて、タッグに恵まれたレスラー人生だなと今日しみじみリングで思いました」
▼橋本「お腹いっぱいですね」
▼優宇「まだもうちょっと余白がある。あと3試合だね。まだお腹いっぱいじゃないから頑張らないと」
▼橋本「仙女として今日スターダムのリングに出て負けてしまったということは、やっぱり悔しい。私としても悔しいので。しかも若手、HANAKOにYUNAが敗れて。もっとYUNAもジュニアチャンピオンとして自覚持たなきゃいけないところだし」
▼YUNA「はい」
▼橋本「外に出て揉まれて揉まれて強くなっていくんで。この負けを無駄にしないように。次スターダムのリングに上がる時は必ずセンダイガールズが勝ちます」
▼愛海「やり返します! フォー!!」
▼YUNA「自分が今日、負けてしまって、ジュニアのチャンピオンよりスターダムのフューチャーの方が強いってことが証明されたことが凄く悔しかったので。この悔しさを糧にもっとスターダムに上がっていきたいと思います。また来年も、もっと今まで以上に全力で暴れます!」
▼橋本「来年は仙女がスターダムをまるっと!」
▼全員「いただきまーす!」

