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【競走馬異聞】GⅠ馬メジロパーマーも達成! JRA史上わずか4頭の珍記録と“騎手混迷”の大接戦

【競走馬異聞】GⅠ馬メジロパーマーも達成! JRA史上わずか4頭の珍記録と“騎手混迷”の大接戦

画像はAIで生成したイメージ

【競走馬異聞1 】
この冬は早見和真の同名小説が原作で、日本中央競馬会(JRA)が制作に全面協力したTBSの日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』が脚光を浴びた。同ドラマは競馬界を舞台に、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく人間と競走馬を描いた物語だが、その人気ぶりもあって年末の有馬記念が大いに盛り上がりをみせているのだ。

そこで今回は、競馬界に溢れるあなたの知らない珍記録を一挙公開! これを知っておけば、あなたも「競馬通」になれるかも。(2回中の1回)

波乱を巻き起こす「逃亡者」

●わずか4頭のみ達成の珍記録とは
1991年6月30日の札幌競馬10レース「札幌記念」(GⅢ)で、ある珍記録が達成された。主役は後にGIを2勝するメジロパーマー。前走500万下(現・1勝クラス)からの参戦での古馬重賞制覇を果たしたのだ。

2歳時にOPの「コスモス賞」を制していたメジロパーマーだったが、その後は勝利どころか、連対すらなし。4歳を迎えた’91年には天皇賞(春)に参戦したが、13着に敗退。そして、その夏に500万下に降級すると、十勝岳特別でようやく3勝目をゲット。勢いに乗って連闘、そして格上挑戦で挑んだのが札幌記念だった。

その後は一旦、障害に転向したものの、翌年には宝塚記念と有馬記念を制覇。90年代を代表する「逃亡者」として歴史に名を残した。

ちなみに前走で1勝クラスを走り、古馬重賞を制した馬は’86年以降、このメジロパーマーを含め’87年の鳴尾記念のタマモクロス、’99年の函館記念のジョービッグバン、2001年のカブトヤマ記念のタフネススターのわずか4頭しかいない。

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前代未聞の大挙出走

●大接戦を演じた3人の“ユーイチ”
2019年2月3日に東京競馬場で行われた東京新聞杯(GⅢ)は、福永祐一騎乗のインディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が優勝した。

「福は内」といわんばかりに「内枠の福永騎手」が勝つという、まさに2月3日の節分に行われたレースらしい決着だったが、そんな“サイン”以上にファンが沸いたのが、日本競馬史上でもあまりない「珍事」だった。

ゴール前で三つ巴の大接戦となったこのレース。勝ったのはインディチャンプの福永「祐一」騎手で、2着レッドオルガが北村「友一」騎手、3着サトノアレスが柴山「雄一」騎手。なんと上位3騎手すべてが「ユーイチ」だったというわけだ。3人とも腕利きのジョッキーだったが、珍しい決着だったのではないだろうか。

ちなみに、この「ユーイチ」3人の中で現在現役なのは、今年の日本ダービーをクロワデュノールで勝った北村騎手だけ。福永、柴山両騎手は引退し、それぞれ調教師、調教助手に転身している。

●史上最多の同一馬主12頭一挙出し!
2020年7月25日、1レースの2歳未勝利(芝直線1000メートル)では、出走する16頭中12頭が(有)ミルファームの所有馬で占められた。同一馬主による12頭出しはもちろん、JRA史上最多。

夏の新潟の芝直線1000メートルでの2歳未勝利は、’19年までは開催2週目に行われていて、ミルファームは’17年から3年連続で9頭出しで挑んでいたが、この年はさらにこれを3頭も上回る12頭に。過去3年のうち、’18年8月4日の競走では、ミルファーム所有のクロムウェル(牡、父トーセンラー)が勝利しているが、残り2年は他の馬主の所有馬が勝利している。

ちなみに、この12頭出しの結果だが、惜しくも勝利とはならず3着(ギョベクリテペ=1番人気)が最高着順だった。

競走馬異聞2】へ続く 

配信元: 週刊実話WEB

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