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アルカラスとの師弟関係解消についてフェレーロが沈黙を破る!「話し合いがないまま別々の道を歩むことになった」<SMASH>

アルカラスとの師弟関係解消についてフェレーロが沈黙を破る!「話し合いがないまま別々の道を歩むことになった」<SMASH>

男子テニス元世界ランキング1位でツアーコーチのホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/45歳)が母国メディア『マルカ』のインタビューに応じ、自身とカルロス・アルカラス(スペイン/現1位)の突然の契約解消について、沈黙を破った。

 両者が離別した経緯についてスペインの放送局『RTVE』などは「契約交渉上の行き違い」が原因だと報じていたが、フェレーロ氏も一連の報道が事実であることを認めた。

「1年が終わると、契約について幾つかの点を見直す必要がある。次の年に向けた新たな契約というのは、どうしても意見が合わない部分が出てくるものだ。その中でカルロスの周囲は彼にとって、私は私自身にとって最善のことを考えていた。その際に意見が合わず、双方が合意に至らなかった部分が幾つかあった。じっくりと話し合っていれば解決できたかもしれないが、最終的には話し合いがないまま、別々の道を歩むことになった。それが真実だ」

 SNSでの契約解消発表時にフェレーロ氏はアルカラスへの心からの感謝を示した一方、「師弟関係を続けられたら良かった」と未練もにじませていた。指導体制について同氏は、今季開幕直前にサミュエル・ロペス氏が第2コーチとしてチームに加入したことにも触れつつ、次のように語る。

「今年は結果の面でも、チームの関係性の面でも、非常に良い1年だった。特にチームの関係性は1年を通して本当に素晴らしく、喧嘩は一度もなかった。サミュエルの加入も、今後に向けての新たな空気をチームにもたらした」
  アルカラスが準優勝したシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を終えた時点では、同選手を含むチーム全員が「関係を継続する考えを持っていた」そうだ。フェレーロ氏の「続けたかった」という言葉は、そうした背景があったからこそだった。

 すでにロペス氏に「全てを引き継いだ」というフェレーロ氏は、アルカラスと7年以上もの時を共にした中で、「ネガティブな瞬間は思い浮かばない」と断言する。

「私のコーチとしての経験は非常に良いものだった。カルロスは技術的にも、フィジカル的にも、そしてメンタル的にも、驚異的な能力を持っている選手。日々懸命に働きながら学び、我々に全てを与えてくれた彼をチーム全員でトップへ導くことができた。彼のような選手と出会えた幸運に感謝しているし、彼も同じ気持ちだと思う」

 3年ぶり2度目の年間ランキング1位で今季を終えたアルカラスが次に目指すは、年明けに開催される「全豪オープン」(1月18日~2月1日)における史上最年少での“生涯グランドスラム”(全四大大会制覇)。フェレーロ氏は自身がチームにいる間にそれを達成できなかったことが心残りなようだ。愛弟子のメルボルンでのテニスを「1人のファンとして見たい」と語る。

 一方で「また彼と一緒に仕事をする可能性を閉ざしたくはない」と本音も口にしたフェレーロ氏。名将は22歳の幸せを願いながらも、再タッグ結成の日が来ることを心のどこかで待ち続けている。

文●中村光佑

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配信元: THE DIGEST

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