メイショウタバルが宝塚記念を勝ってくれたあと、ボクは予定通りに函館に移動。調教等の用事を済ませたあと、せっかく北海道にいるんだからと思い立って、タバルの故郷である三嶋牧場に車を走らせました。申し合わせたわけでもないのにそこには松本好雄オーナーがいらっしゃって、その日の夜は浦河の小さな中華料理店を貸し切っての祝勝会となったわけです。まさに馬に導かれたような出来事でした。
その席でタバルの今後のローテーションに話が及び、個人的には凱旋門賞に行ってくれないかなという考えもあったわけですが、松本オーナーの言葉は「俺は有馬が好きやな」でした。当然、その一言でみんなの志が一つになったわけで、その大目標がいよいよ今週です。
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「日高の馬で有馬記念を勝つ」はオーナーの遺言
大人気となった、ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」ではありませんが、「日高の馬で有馬記念を勝つ」はオーナーの遺言。いつもの年以上に、思うところがある有馬記念となりました。
土曜日にはボクの唯一の未勝利のG1、ホープフルSがありますが、今年は阪神カップのジューンブレアに騎乗します。その宿題は来年以降に持ち越させてください。
それにしても、有馬記念が1年の最後の日にあるというのはいい気分ですね。今後も年越しは有馬記念で、という流れが続いてくれることを願っています。

