
上戸彩らが日本版の声優を務めるディズニー・アニメーション映画「ズートピア2」(12月5日公開)。同作はクリスマスの12月25日に「ズートピア2」のこども病院向け特別上映会が福岡市立こども病院のプレイルームで開催された。
■世界中で歴史的なヒットを記録
本作は、動物たちが人間のように暮らす楽園「ズートピア」を舞台に、ウサギの警察官ジュディ(CV:上戸)とキツネのニック(CV:森川智之)が、街に現れたヘビのゲイリー(CV:下野紘)を巡る謎に挑む物語。
日本に先駆けて公開された全米を含む世界各国では、アニメーション映画として史上No.1のオープニング記録を樹立した。日本国内においても、12月5日の公開以降、3週連続週末ランキングでもNo.1の座を記録。国内動員433万5,911人、国内興行収入60億9,575万円に到達し、「アナと雪の女王2」と並んでディズニー&ピクサー・アニメーション史上最速、17日間で60億円を突破。全世界興行収入は早くも12億ドル(日本円で約2,003億円・Box office mojo調べ/1ドル=157.41換算)を突破し、映画史の歴代トップ30にランクインした。
なお、前作「ズートピア」はディズニープラスで配信中。
■病気と闘うこどもたちへ、ディズニーが届ける支援プログラム
ウォルト・ディズニー・カンパニーは病気と闘うこどもたちの支援をグローバルで行っており、日本では、2022年から〈こども病院イニシアチブ〉として、ディズニーのキャラクターをあしらったインタラクティブな壁紙の提供を中心に、「もっとも必要とされる時に安らぎと楽しいひと時をお届けする」ことをテーマに様々なプログラムを提供している。
そしてこの度、映画館を訪れることのできない入院中のこども達とその家族に向け、福岡市立こども病院のプレイルームにて現在大ヒット公開中の「ズートピア2」を特別に上映。
この“こども病院イニシアチブ”は現時点で国内5つのこども病院および小児医療で特化した領域を持つ病院へ様々な支援プログラムを提供しており、九州エリアでは今回が初めての開催となった。
■病院内で実現した特別上映会と参加者の声
劇場公開中の作品を映画館以外の会場で上映することは、異例中の異例。今回は普段こどもたちのリフレッシュの場となっている病棟内のプレイルームを会場に上映会を実施。赤ちゃんから19歳までの幅広い年齢の子どもとその家族、52人が参加した。
今回の上映会用に特別に準備されたチケットを手に、「ズートピア2」のキャラクターのぬいぐるみやパネルで装飾された会場にやってきたこどもたち。映画館さながらにチケットをもぎって入場し、上映が始まると一瞬で映画の世界に引き込まれていた。映画を見終わったこどもたちからは「入院中の病院でまさか映画が観れると思っていなかったのでとても嬉しかった」「映画から勇気をもらえた」「クリスマスの思い出になりました」という声も。
6か月の赤ちゃんと参加した親御さんは「こどもと一緒に観る初めての映画体験になりました。映画のストーリーにもウルッとしましたし、なにより入院中に子どもと一緒に観れたのが本当に嬉しかった。初の映画体験が『ズートピア2』だったので、一番好きな映画になると思います」と語った。
別の親御さんは「素敵なクリスマスプレゼントでした。普段なかなか外に連れて行ける機会がない中、プレイルームをシアタールームに変えていただき、病気と闘うこども達と一緒にみんなで観ることができてとても嬉しかった。また、普段は病気の子どもをもつお母さん同士でお話できる機会が少ないので、すごくいい機会になりました」と感想を述べた。
今回の「ズートピア2」こども病院向けクリスマス特別上映会を終え、当病院の保育士・藤野明日翔氏は「注射や検査などこども達には辛いことも多い中、『ズートピア2』を観れることを楽しみに頑張っていました。長期で入院しているお子さんが多いので素敵なクリスマスプレゼントになったのではないかと思います。入場時もワクワクした様子でしたが、エンドロールが終わった後もみんな『楽しかった』と話していて、とても喜んでいる様子でした。子供たちも普段できない経験ができたと思いますし、子どもたちだけでなく保護者の方のいい気分転換にもなったのではないかと思います。素敵な上映会でした」と話した。

