・シール業界の闇を見た
さて、届いたシールをよく観察していこう。まず目に留まったのは、無残にへこんだクマさんのシール。
本物のボンボンドロップシールは立体構造の中身が樹脂で満たされており、へこむことはまずありえない。だが今回の偽ボンドロは、中身が空っぽなので簡単にへこんでしまう。
当然、印刷のクオリティも高いとは言えない。
本物は表面と底面の両方に模様が印刷され、独特な立体感を生み出している。だが今回の偽ボンドロは、印刷されているのが表面だけ。しかもドットが粗いせいで点々が目視できてしまっている。
さらに「嘘だろ!?」と驚いたのは、シールの欠落。
ひとつ欠けたシールはパッケージ内に落ちているわけでもなく、おそらく梱包の際にどこかへ行ってしまったのだろう。どんな工場で作ってるんだよ。
さらに言うと……キャラクターも若干ブサイクである。
ハムスターかクマかはわからないが、なんとも言えない微妙なキャラクター。好意的に受け止めれば “ブサカワ” なのかもしれないが、一流のイラストレーターが外すからブサカワになるのであって、パチモノが外れているのはただのブサイクと言い切っても問題ないだろう。
そして一番アウトに近いと思われるのがパッケージである。
右上にガサガサした変な模様が付いていると思ったら……う、嘘だろ! コレって本物のパッケージについているホログラムをスキャンした、成れの果てじゃない!?
うぅ~ん、控えめに言っても地獄である。
一生懸命ほめられる場所を探したのだが……なんだろう。1枚当たりが安いから、小さい子どもに渡しててきとうにベタベタ貼って遊んでもらっても、まったく惜しくないことだろうか。
しかし、ひとつ欠けても気付かないような工場で作られたシールなんて、どんなヤバい製造工程を通っているかわからない。偽シール工場には申し訳ないが、こんなものを与えるぐらいなら100均のシールを買った方がずっと安全だろう。
・さらなる闇を垣間見た
ひと通り怒った筆者は、文句のひとつでも言いたくなって福袋の販売ページを開いた。
──だが そこにはなんと、
当初のボンボンドロップシールっぽい商品画像が消され、謎の赤い巾着のイラストが掲載されたページが開かれたのであった。
おまけに商品説明欄は「立体(空洞タイプ)シール20枚 ※シールの図柄はランダムでお届けします」という文章に書き換えられている。
ひょっとすると販売店としてもシールのクオリティを誤解してしまっていて、実物を見て慌てて修正を加えたのかもしれない。しかし、それはそれで「ちゃんと確かめた上で出品せんかい!」という別の怒りがこみ上げる。
なお今回の福袋は氷山の一角であり、シール業界では製品・キャラクターのパクリが横行しまくっているのが現状。あまりにも闇が深く、なんで摘発されないのだろう……と思いながら日々眺めている。
中には本物とまったく区別がつかないような完コピ状態の偽造品も出回っているそうなので、皆さんもシールを探す際は十分に注意していただきたい。
不安な方はメーカー公式ショップや大手の実店舗が無難だろう。早く在庫が安定することを、1人の消費者として強く願っている!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
