映画『新解釈・幕末伝』で、坂本龍馬を演じるムロツヨシさんにインタビュー。動乱の幕末を、コメディ界屈指のヒットメーカー、福田雄一監督が“福田流の解釈”で実写映画化した作品の見どころや、関西での思い出を語っていただきました。
( Index )
- 入口は喜劇、でも出口は“希望劇”
- 笑いながら史実が覚えられる!こんないい時間はない
- 「自分、知らんけど、アレやんな?」の衝撃
- 超絶神テクで遅刻をもみ消してくれたドライバーさんに感謝
入口は喜劇、でも出口は“希望劇”
(C)2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会ムロさんが演じる坂本龍馬は、ノリが良くて人懐っこく、これまで描かれてきたイメージとは違って新鮮でした。
実は今回の坂本龍馬は、12年前に『muro式(※)』でも福田監督に脚本を書いていただいて演じたんですが、そのときは薩長同盟のショートストーリーだったので、「こんな坂本龍馬はいないだろう」で終わってしまったかもしれません。
でも『新解釈・幕末伝』は、薩長同盟の前後の出来事、ペリー来航から大政奉還まで描いたことで、全部観終わって考えてみると、なぜ坂本龍馬があそこまでおちゃらけていたのか……「もしかして、坂本龍馬はわざとやっていたかも」「だからこそ同盟を結ぶことができたのかも」と思えてしまうんですよね。
※ムロツヨシさん主宰の舞台
薩長同盟のシーンで、坂本龍馬が、西郷隆盛(佐藤二朗さん)と桂小五郎(山田孝之さん)の間に入って取りなすやりとりに思わず笑ってしまいました。
坂本龍馬は、自分の好きなことを言ったりやったりしているだけなのに、なぜか薩長同盟ができてしまう。その繰り返しで、最後には血を流さず、争いなく時代が動いてほしい、という本当の望みも叶える。演じている時はそこまではっきり分かっていたわけではないですけど、坂本龍馬は、自分みたいな人間はこう振る舞うことでしか激動の時代に貢献できないんじゃないか、望みが叶わないんじゃないかと考えていた、というふうにも見えるんです。そこに、福田さんの描く坂本龍馬の深みと凄さが出ているんだと思います。完成した映画を見終わったとき、「なんて希望の持てる喜劇になっているんだ」と感じました。
入口は喜劇ですが、出口は“希望劇”。各地で起きている争いや、変わってほしいルールがある今の時代こそ、こういう人が必要なんじゃないか、また現れるんじゃないか、と思える。「希望がありますよ!」と言って喜劇を見てもらうのも、なんか重いかな~と思いつつ、最近は言うようにしています(笑)。
(C)2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

