笑いながら史実が覚えられる!こんないい時間はない
なかでもムロさんのお気に入りのシーンは?
やっぱり薩長同盟は、皆さんに笑っていただいて、「そんなわけねーじゃん!」と心の中でツッコんでいただきながら……で、そのあと小声で何人かが呟くかもしれません。「長くない?」って(笑)。それくらい長いシーンです。
どのシーンにも自然な丁々発止のやりとりや軽妙な掛け合いばかりで見応えがありますが、アドリブはほとんどないと聞いて驚きました。
そうですね。でも賀来賢人と僕のシーンに関しては、ゼロではないんです。あのシーンだけは、福田さんから「行けっ!」って感じでしたので。ふたりとも、福田さんにゴングを鳴らされて、あえてお互いがお互いを邪魔することで進んでいく喜劇になっています。あのとき、僕が流す汗が映っているんですが、あれは本物の汗ですから。
(C)2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
笑いながら、歴史が勉強できるのも楽しいですね。
そう! 要は笑って学べるのが一番良くて、笑うことって記憶に残るんですよ。どんな出来事があって、どんな人たちがいたかを笑っているうちに覚えられるので。一生懸命勉強することも大事ですけど、笑いながら「こんな史実があるんだ」と覚えられるなら、こんないい時間はありません。
「自分、知らんけど、アレやんな?」の衝撃
関西で印象に残っている場所ってありますか?
初めて関西に来たのが高校3年生の甲子園です。幼なじみが横浜商大高校(横浜商科大学高等学校)の野球部で、夏の甲子園に出場するというので、当時、横浜駅から出ていた寝台列車に乗って応援に行きました。あれはうれしかったなぁ。
それから、次に来たのは25歳かな? 東京のスペクタクルガーデンっていう小劇場で活動している劇団にいて、大阪公演で訪れたときに、大阪出身の役者さんが多い劇団だったのでいろんな店に連れていってもらったんですけど、「安くてうまい店がこんなにたくさんあるんだ!」って驚きました。とくに初めてインデアンカレーを食べたときの衝撃! 『うんめ~!! なんだこれ!? 甘い、辛い! すっげー!』ってびっくりしました。
確かに甘いのに辛いですね(笑)。
その次は、NHKの連続テレビ小説に出演したとき、大阪で短期間、ホテル住まいをしました。そろそろ大阪の方も僕のことを少しずつ知ってくださるようになった頃で、ある日、カレー屋さんに行ったら店の奥から出てきた女将さんに「自分、知らんけど、アレやんな?」って言われたんですよ。人生で出会ったことがない言葉でしたからこれも衝撃で、とりあえず「はい」しか言えなかったです。そうしたら、「ほら、せやんな? せやって!」っておっしゃってました。なんて答えれば正解だったか、いまだにわかりません(笑)。

