オールドコーチとは?現行のコーチ(COACH)との違い
主に1980年代頃にコーチ(COACH)で販売されていたヴィンテージのアイテムがオールドコーチと呼ばれています。まずはオールドコーチの定義と、現行のコーチとの違いを解説します。
オールドコーチの定義
オールドコーチとは、時代を超えて愛されているコーチのヴィンテージアイテムの総称です。明確な定義はありませんが、とくに1980〜1990年代のブランドの転換期に販売された廉価モデルを指す例が多くみられます。この時代のコーチの製品は、主にアメリカ国内で熟練の職人の手作業によって制作されていました。一点一点丁寧に作り上げるものづくりの精神と職人の技術力が支持され、現代で再評価されています。
オールドコーチとコーチ(COACH)の違い
オールドコーチではない通常のコーチ(COACH)は、現行モデルを含む比較的近年に発売されたモデルと認識されています。製品としての主な違いは原産国と素材です。
オールドコーチの多くがニューヨーク州マンハッタンで職人の手作業で制作されていたのに対し、現代のコーチは大量生産が進み、中国やベトナムなどで作られています。素材については現行のコーチでも上質なレザーを使用していますが、オールドコーチはグラブ・タンレザーなどの耐久性が高く使えば使うほど味が出る素材が多く使われているのが特徴です。デザインについては、オールドコーチはシンプルで実用性の高いものが多いのに対し、現代ではトレンドや華やかさも意識し、新たな顧客層を開拓しています。
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オールドコーチの特徴と魅力
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オールドコーチの特徴は、上質な素材とシンプルなデザイン。高品質なのに手頃な価格帯であるのも魅力です。
上質で耐久性が高い素材
オールドコーチで使用されている素材の中で、特筆すべき素材はグラブ・タンレザーです。野球のグラブ(グローブ)から着想を得て開発された素材で、まさにグローブのように肉厚でやわらかく、手触りがなめらかなのが特徴です。使い込むほどに手になじみ、光沢と風合いが増していきます。耐久性にも優れ、30年以上経った今でも形状や風合いを保っています。
シンプルでクラシカルなデザイン
現代のコーチはシグネチャーロゴが主流となっていますが、オールドコーチはレザーの質感を活かしたシンプルでクラシカルなデザインが特徴です。ブランドロゴも控えめで、持ち主やコーディネートを引き立ててくれます。トレンドに左右されず、時代を超えて愛用しやすいデザインです。
手に入れやすい価格帯
アイテムにもよりますが、オールドコーチは現行のアイテムと比べると安価で手に入れられます。中古市場では数万円台のものもあり、高品質なレザーアイテムをこの価格で手に入れられること自体が珍しくなっています。こだわりの素材、製法で作られたハイブランドのアイテムとしては非常にコスパが高いといえるでしょう。

