12月28日に中山競馬場で開催する有馬記念（GⅠ、芝2500メートル）の入場券の抽選結果が24日に発表された。同日の午後６時からは残券発売期間（先着発売）がスタートしたが、早くも転売市場に入場券が流れており、競馬ファンの間で怒りの声が噴出している。
日本中央競馬会（JRA）の暮れの大一番に転売ヤーの魔の手が横行している。JRAのホームページには有馬記念の入場券が軒並みソールドアウト。指定席は最も高いボックスシートをはじめ、その他の席も完売マークが付いていた。
その一方で、例えばチケット売買サイト『チケジャム』を見てみると、入場券が1万5000円、１万8000円などで複数出品されており、なかには１枚＝７万5000円という高額がついたものも見受けられた。
JRAでは転売対策を強化し、ホームページで「指定席券・入場券の転売・譲渡等は禁止されています！」と呼びかけている。「JRAでは、指定席券・入場券の転売対策および不正入場対策に取り組んでいます。転売が疑われるサイト等の監視や、必要に応じて公的機関発行の顔写真付き身分証明書等によるご本人確認を実施しております。また、場内に設置している防犯カメラ等を用いた不正入場対策も実施しております」と注意喚起をしているが、歯止めがきかない。
この現状についてネット上ではため息と、怒りの声が溢れかえっている。
「先行抽選全てアウトなり...転売ヤーマジ許せん」
「転売ヤー対策して欲しいし、なんとかなりませんかJRA...」
「JRAさん転売ヤーをどうにかしてください！（泣）ありえん価格で売られてます」
「早急にチケット転売対策とサーバー強化をお願いしやす」
「指定席・入場券の予約サイトのサーバー強化してください」
昨年の有馬記念も転売ヤーが大きな問題となり、JRAは当日の入場券・指定席券の転売を「多数確認をした」という。不正転売のチケット購入者が退場させられたという情報がX上で駆け巡った。JRAは転売が確認された会員に対しては、会員資格停止などの措置をとるといい、転売防止の取り組みに理解を求めている。
特に今年の有馬記念を巡っては、TBS系の日曜劇場ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の影響もあり、大きな盛り上がりとなっている。JRAの公式YouTubeチャンネルでは、過去５年のレース映像が公開され、大きな盛り上がりをみせている。
構成●THE DIGEST編集部
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