
SKE48の入内嶋涼が、12月24日(水)に1st写真集「さやけき光」(白夜書房)を発売する。“SKE48の生き物博士”としても知られる彼女が選んだロケ地は、念願だったという“生き物の楽園”鹿児島・奄美大島と地元・神奈川県だ。大好きなカブトムシとの無邪気なカットから、自身でも驚くほどの大人びたランジェリー姿まで、その振り幅は必見。発売を記念したインタビューでは、奇跡的な夕日の撮影裏話や、「自分が嫌いだった」という加入当初から現在に至るまでの心境の変化、そしてこれからの夢について語ってもらった。
■「夢を言葉にして」ついに実現、「さやけき光」に込めた運命的な意味
――写真集は発表のときに「夢だった」とコメントをしていました。念願かなったお気持ちはいかがですか?
夢を言葉にしてから、いざ形になると決まったときはとてもうれしくて。今、本当に言葉では表せないような感情に包まれています。
――いつ頃から写真集を出したいという気持ちが強くなってきたのですか?
昨年(2024年)の2月に初めて雑誌グラビアを飾らせていただいて、ありがたいことにそれが皆さんから好評を頂けました。それをきっかけにグラビアのオファーが続いて、それからですね。「写真集も出したいな」って。ファンの方からも「出してほしい」という言葉を数多く頂いて、目標に変わりました。
――グラビアの撮影と写真集の撮影にはどんな違いがありましたか?
写真集はカット数が断然多いので、衣装選びもたくさん話し合いをしました。グラビアはワンカットできれいにポーズを決めることが多いですが、写真集はロケの中で自然な姿を撮影していってくださるのも感覚が全く違いますね。自分の好きなもの、好きな景色で撮っていただけるというのもあるし、グラビアで挑戦したことがない大人なランジェリー姿もあったり、いろんな表情を見ていただけると思います。
――タイトルにある「さやけき」はあまり耳にしない言葉ですが、どういった意味なのでしょうか?
タイトルはたくさんの候補がある中、私の「涼(さやか)」と文字が重なる「さやけき光」が一番に目に止まりました。それで「さやけき」の意味を調べてみたら、「明るい」「はっきりした」「すがすがしい」という意味だったんですね。私の名前の由来ともちょっと似ているなと思って、この「さやけき光」を選びました。

■念願の奄美大島と地元・神奈川でロケ、”生き物博士”らしいカットも
――ロケ地は地元の神奈川県と奄美大島。これはご自身の希望ですか?
奄美大島はいつか行きたいと思っていた場所で、まさか選択肢に入っているとは思っていなかったので、「ここ!」みたいな感じで決めさせていただきました。神奈川は絶対地元で撮影したくて、最初からお願いしていました。
――どんなカットが収められているのか教えてください。
奄美大島での撮影はきれいな自然、海や山はもちろんですが、私の大好きなカブトムシ(アマミコカブトムシ)と一緒に撮れて、楽しい写真になりました。大人なカットが続いたと思ったら、虫取り網を持った子供になっていて、落差がすごいです(笑)。
――“SKE48の生き物博士”ですからね(笑)。
他にも奄美大島ではヤギファームでヤギと遊んでいるところ、神奈川の新江ノ島水族館ではアザラシに餌やりをしているところも。もう幸せでした。

■思い出深い奇跡的な夕日のカット、腹筋ランジェリーにも注目
――一番印象に残っている撮影はどれになりますか?
やっぱり地元・神奈川県の母校での撮影ですね。まず希望が通るとは思っていなくて、母校の公表にファンの方もびっくりだと思います。
――では、お気に入りのカットはどれになるでしょうか?
お気に入りのカットは、セブンネット版の表紙にもなっている衣装で、奄美大島での夕日のカットです。島なので天気がころころ変わって、この日は朝からずっと雨だったんです。ほとんど諦めていたんですが、カメラマンさんが「行ってみよう!」と強い気持ちで押してくださって。それで行ってみたら晴れてくれて、こんなきれいなカットを撮ることができました。シースルーワンピースの大人っぽい衣装込みで、思い出深いカットになりました。
――今回の写真集の中で、一番のポイントを挙げるとすると?
一番は“私が詰まっている”ところですね。生き物との触れ合いもですし、私が全面に出ていると思います。正直、ビジュアルには自信はないですが、顔のアップや表情、雰囲気といったここだけで見られる私がぎゅっと詰まった一冊です。
――ランジェリーカットできれいな腹筋を披露していますが、この撮影のためにボディーメイークはされたのでしょうか?
それが、何もしてないんですよ。本当に何もしていなくて、筋肉が出やすいタイプらしいんです。でも、そう言っていただけるのもうれしいですね。ステージで披露する部分ではないので、ここもファンの方の反応が楽しみです。

■ファンのおかげで自分を好きになれた
――SKE48でのこともお聞かせください。2019年、加入して初めての生誕祭で「自分が嫌いだった。SKE48は自分の人生を変えるために来た場所」と話していました。加入から6年が過ぎて、変わることはできましたか?
中身も外見も大人になったとは思います。自分のことも好きになりつつあり、でも完全に好きと言えるようにはまだなっていない感じです。ファンの方が褒めてくださるおかげで、好きになってきている途中ですね。
――ファンとの関係では、何が一番力になりますか?
やっぱり直接言葉を頂ける瞬間が一番うれしいです。トーク会、握手会などで、目を見て褒めてくださり、「応援してるよ」という言葉を頂けるとは本当に力になります。これから写真集のお渡し会もあるので、そのときに聞ける感想も楽しみです。

■卒業を考えた時期を乗り越えて…次の夢は9期生公演
――9月に仲の良かった藤本冬香さんが卒業されて、9期生も数えれば半数くらいになりました。入内嶋さん自身は卒業を考えたことはあったのでしょうか?
何回もあります。コロナ禍で目標が見えなくなったとき、足のけがや体調不良で「SKE48超世代コンサート 2022」に出られなかったとき。気持ちが折れて、もうダメかもと卒業を考えました。
――「告白心拍数」での初選抜は、その後ですね。
頑張ろうと思い直さなければ、あの瞬間は来なかったです。ファンの方が喜んでくださったのが本当にうれしくて、選抜に入った姿をもう一度見せたいという気持ちは強いです。これからも頑張って、うれしい報告をたくさんできるようにしたいです。
――今回写真集という一つの夢がかなったわけですが、次にかなえたい夢はなんですか?
まず、このファースト写真集をたくさんの方に手に取っていただくこと。そして、セカンド写真集を出したいという気持ちがもう湧いています。あとは大好きな生き物、大好きな地元・神奈川県に関係するお仕事をつかみたいです。
それともう一つ、9期生公演をしたいです。本当は9期9周年までみんなで頑張りたいですけど、みんなそれぞれ考える道はあると思うので、いつ次のお別れが来るか分からないのでその前に、今すぐにでも今のメンバーで9期生公演をしたいです。
◆取材・文=鈴木康道


