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ブルツ息子がスーパーフォーミュラ挑戦。日本修行の先輩ローソンが激励「ハイレベルなドライバー・チームと対峙する。力をつける必要がある」

ブルツ息子がスーパーフォーミュラ挑戦。日本修行の先輩ローソンが激励「ハイレベルなドライバー・チームと対峙する。力をつける必要がある」

2026年のスーパーフォーミュラに、TEAM GOHから参戦することになったチャーリー・ブルツ。その父である元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツが、息子の新たな挑戦について語った。

 アレクサンダー・ブルツと言えば、1990年代後半〜2000年台にかけてベネトン、マクラーレン、ウイリアムズでF1を戦い、表彰台の経験もある。ル・マン24時間覇者でもあり、キャリア晩年はトヨタのドライバーとしてWEC(世界耐久選手権)で活躍した。

 そんな彼の息子であるチャーリーとオスカーが共に2026年からTGR-DC(トヨタ育成)ドライバーとなった。兄のチャーリーは過去2シーズンFIA F3に参戦していたが、来季からはF1の次に速いとも言われる日本のスーパーフォーミュラに挑戦する。

 先日のスーパーフォーミュラ鈴鹿テストは、TEAM GOHにとって新車シェイクダウンとなったため、まずはチェック作業とセッティング作業を経験豊富な笹原右京が行なった。その後チャーリー・ブルツが乗りこむと、ハイパフォーマンスな車両、新たに経験するタイヤに慣れることに集中していた。

 父アレクサンダー・ブルツによると、チャーリーの来季に関してはF2へのステップアップ、F3残留も共に検討したとのこと。特にF3に関してはシーズン途中で最低重量が引き上げられたことにより長身のチャーリーにとってはハンデが軽減され、成績が向上。来季チャンピオン争いができるチームからのオファーもあったという。

 ただ、現在F1タイヤサプライヤーを務めるピレリが、契約が終了する2027年もしくは2028年(オプション年)を最後にサプライヤーから退くのではと噂される中、「F1昇格に向けピレリタイヤを学ぶ必要がなくなるなら、必ずしもF2やF3で戦う必要もないのでは」というのが父の考え。したがって、選手権としての競争力、そして車両やタイヤのパフォーマンスレベルが高く、メーカー(ブルツ家の場合トヨタ)との距離が近いスーパーフォーミュラで腕を磨くことを選んだようだ。

 チャーリー・ブルツにとっては、F3からの大きなステップアップとなる。父のアレクサンダー・ブルツは、習熟が極端に大変なわけではないだろうと見解を述べたが、経験豊富な日本人ドライバーと熟練のチームがひしめく中で戦わなければいけない点は海外出身のドライバーにとって大きなハードルになるだろうと語った。

 アレクサンダー・ブルツは、息子が現F1ドライバーで2023年にスーパーフォーミュラに参戦したリアム・ローソンから言葉をかけられたというエピソードを披露した。

「面白いことに、先日リアム・ローソンと会った。彼はチャーリーと話していたが、ハッキリとこう言った。『君は経験豊富なチームとドライバーを目の当たりにする』と」

「『5℃涼しくなったり、風向きが10度変わった時も、彼らには経験値があるからすぐに対応できる。そんなハイレベルなチームとドライバーと、彼らの良く知る5つか6つのサーキットで勝負しなければいけない。だから君はレベルを上げなければいけないんだ』とね」

「ただ人生のあらゆることと同じで、最も競争が激しく、挑戦しがいのある場所に行かなければならない。人間は目標に向かって成長する生き物だからね。彼はそのレベルの高さを目の当たりにし、そこに到達しなければいけない。極端に長い学習曲線を描くとは思っていないが、根本的に挑戦となる分、学習期間は必要だ」

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