
俳優の福士蒼汰、福原遥、行定勲監督が12月25日、都内で行われた映画「楓」のクリスマス舞台あいさつに登場。公開後の反響や撮影秘話を語る中、北島岬も駆けつけ、2025年を振り返りながら来る2026年への思いを明かした。
映画「楓」は、スピッツの名曲「楓」を原案に描かれる忘れられないラブストーリー。事故で双子の弟を失った須永涼が、弟の恋人だった亜子に弟と間違えられたまま心を通わせていく、切なくも温かな物語だ。監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」などで知られる行定勲、音楽はYaffleが担当し、令和を代表するラブストーリーに挑んだ。
■反響続々の中で迎えた感謝の舞台あいさつ
12月19日の公開以降、物語に散りばめられた“秘密”やニュージーランドの壮大な映像美、そして劇中を彩る「楓」に対し、多くの感動の声が寄せられている。リピーターも続出する中で行われた今回の舞台あいさつ。福士は「クリスマスということで、楓色のオーナメントを皆さんにお配りしました。クリスマスに『楓』を観に来てくださってありがとうございます」と感謝を伝えた。

■息の合った2人が明かす反響と撮影後の余韻
福原も「こんな大切な日に劇場に足を運んでくださって本当に嬉しいです。クリスマスにぴったりの、心が温まる作品になっていると思います」と笑顔で呼びかけた。この日の2人はモノトーンを基調とした衣装で登場。偶然にも雰囲気が重なったことに「これまでも衣装が揃うことが多い」と、息の合ったやりとりを見せた。
周囲からの反響について、福士は「姉が友達と観に行って、帰り道でも泣いていたそうです。感想を言い合いながらまた泣くと聞いて、思い出すたびに泣ける映画なんだと実感しました」と明かす。福原も「プロモーション映像に、実は私の友人が映っているんです。すごく号泣していて驚きました」と語り、行定監督も「年代によって受け取り方が変わる映画であってほしい」と作品への思いを語った。


■北島岬が語った役作りと“運命的”な共演
イベント中盤、司会者の呼びかけをきっかけに、須永涼/恵の学生時代を演じた北島岬が客席から登場。登壇者にも知らされていなかった完全サプライズに、福士は「全然気付かなかった」と驚き、福原も「嬉しいサプライズです」と笑顔を見せた。
北島は「小さい頃から福士さんに似ていると言われてきました。実際に若い頃を演じられたのは運命だと感じています」と率直な思いを語る。撮影については「歩き方や立ち姿など、無意識の部分をたくさん教えていただきました」と振り返り、福士も「階段を駆け上がるシーンやカメラの構え方を一緒に考えました」と後輩を気遣った。
行定監督は「完璧にまねるのではなく、北島くん自身の味が出ていた。それがあったからこそ、大人になった2人の物語に説得力が生まれました」と評価。福原も「くしゃっと笑うところが似ていますね」と笑顔を見せた。

■2026年への思いを胸に迎えた感動の締めくくり
年末にちなみ、登壇者は来年の抱負を巻物で発表。北島は「一生懸命」と掲げ、「目の前のことに全力で向き合い、応援される俳優になりたい」と決意を語った。福士は「カメラ技術の向上」とし、「人の笑顔をたくさん記録できるようになりたい」とコメント。福原は「吸収と成長」を掲げ、「引き出しを増やし、英語にも挑戦したい」と前向きな思いを明かした。
最後に行定監督は「改めて人生考える」と笑いを交えつつ語り、福原は「観終わった後に大切な人をもっと大事にしたくなる作品」と呼びかけ、福士も「観るたびに味わいが変わる映画」と語って舞台あいさつを締めくくった。


