元日武道館大会のGHCジュニアヘビー級選手権試合「(王者)高橋ヒロム&vAMAKUSA(挑戦者)」に向けた調印式が26日、都内で開かれた。
最後の前哨戦となった12・23後楽園大会。ヒロムに直接ピンフォール負けを喫したAMAKUSAは「ヒロム、お前にNOAHをバカにされるのが一番ムカつくんだよ。俺はな、NOAHに憧れてプロレスラーになったんだよ! みんなに約束するぞ。ノアジュニアは俺が守る!」と絶叫。
これまでは「我に過去はありませぬ」と語っていたAMAKUSAが自ら知られざる過去を告白し、自身を“我"とも呼ばずに、何らかの“覚醒"を思わせた。
ヒロムは試合出場のため、この日の調印式は欠席。ひとり会見場に現れたAMAKUSAは、基本的には“これまで通り"のAMAKUSAだったものの「少し昔話を聞いてほしい」と切り出して、静かに話し始めた。
「昔々、火の国(熊本県)に一人の少年がおりました。母の手一つで育てられた少年は仕事で帰らぬ母を待つ、ある日の夜中。緑色のリングで戦う男たちに大変、心をひかれたそうだ。いつからか自分もその舞台で戦いたいと思い出したその少年は17の頃決意し、方舟の入門試験に応募した」。
そういって懐から封書を取り出し、入門試験の案内状を公開。「これがその時、NOAHから届いた便りだ。少年はここに記してあるものだけを荷物に詰め込み、当時、ディファ有明にあった道場にて試験を受けた。多くの参加者が募る中、その時、彼についた試験官はKENTA殿。今より何倍も厳しかった審査内容に未熟だった少年は衝撃を受けたそうだ。結果は不合格。帰りに当時の社員の方であろうか。声をかけられた。『君、身長はいくつだ?』。少年は答えた。するとその男は『その身長じゃあ、よっぽど努力しないとプロレスラーになれないぞ』。少年は心がちぎれそうなぐらい悔しかったそうだ。それから数年後、少年はプロレスラーとしての道を歩み出すのだが、その試合後、記者からの質問にこう答えておる。『いつかメジャーのリングに立ちたいです』。記者は続けて質問した。『それはどこのリングですか?』 というお問いかけ、愚問ではございませんか? 多くの時を経て、少年は今もなおNOAHを愛し続けておる」と続けた。
そう“自身の過去"を思わせるエピソードを告白したAMAKUSAは「高橋ヒロムにはノアジュニアの至宝を奪われ、潰すとまで言われた。それまで火がつかなかった自分に腹立たしい。だが、NOAHジュニアのためといいながら、それまで自分の心にフタをしておったのかもしれん。本当は誰よりも真っ先に高橋ヒロムと向かい合いたかった。これがまぎれもない本心だ。敵は元日・日本武道館。相手は日本一のジュニアだ。皆に力を貸してほしい。これまで自分に関わったすべてに感謝し、必ず勝つ」と宣言した一方で、「我の名はAMAKUSAだ。以後お見知りおきを」と強調した。
一方のヒロムはVTRでAMAKUSAにメッセージ。「後楽園での試合結果は予想通りでしたが、最後のマイクで“AMAKUSAさんの中身"がやっと俺に熱く語りかけてくれたんでうれしかったです。いくら戻ったからといって、怒りがあるからといって強くなるわけではない気もするので。まあ、AMAKUSAさんの中の人間も1月1日・元日に潰して差し上げます。そしたらね、AMAKUSAさんってどうなっちゃうんだろうね? 俺がさ、徹底的にぶちのめしたら、AMAKUSAさんはどうなっちゃうんだろうね? そこを皆さんは楽しみに。元日ぜひお楽しみください。会場に来られないという方はABEMAで無料で生放送するので、ぜひ高橋ヒロムがAMAKUSAの“中の人"をぶちのめす姿をご覧ください。それでは、バイバイ」。
AMAKUSAの“中の人"も潰す。そう通告された形となったAMAKUSAは、憤怒の表情に。「どんだけ舐め腐るんだヒロム。お前のそういうやり方が一番むかつくんだよ。ベルトは“俺"が取り返す」と再び“我"を忘れて覚醒し、そのまま一方的に会見を打ち切って姿を消した。
かつて“トーキョートルネード"としてタッグを組み、異国の地で苦楽をともにした…ともいわれる二人。過去と現在を激しく交錯させながら元日、最強の外敵とノアジュニア最後の砦として向かい合う。
【調印式の模様】
▼AMAKUSA「意気込みを話す前に、少し昔話を聞いてほしい。昔々、火の国に一人の少年がおりました。母の手一つで育てられた少年は仕事で帰らぬ母を待つ、ある日の夜中。緑色のリングで戦う男たちに大変、心をひかれたそうだ。いつからか自分もその舞台で戦いたいと思い出したその少年は17の頃決意し、方舟の入門試験に応募した。(懐から封書を取り出し)これがその時、NOAHから届いた便りだ。少年はここに記してあるものだけを荷物に詰め込み、当時、ディファ有明にあった道場にて試験を受けた。多くの参加者が募る中、その時、彼についた試験官はKENTA殿。今より何倍も厳しかった審査内容に未熟だった少年は衝撃を受けたそうだ。結果は不合格。帰りに当時の社員の方であろうか。声をかけられた。『君、身長はいくつだ?』。少年は答えた。するとその男は『その身長じゃあ、よっぽど努力しないとプロレスラーになれないぞ』。少年は心がちぎれそうなぐらい悔しかったそうだ。それから数年後、少年はプロレスラーとしての道を歩み出すのだが、その試合後、記者からの質問にこう答えておる。『いつかメジャーのリングに立ちたいです』。記者は続けて質問した。『それはどこのリングですか?』 というお問いかけ、愚問ではございませんか? 多くの時を経て、少年は今もなおNOAHを愛し続けておる。高橋ヒロムにはノアジュニアの至宝を奪われ、潰すとまで言われた。それまで火がつかなかった自分に腹立たしい。だが、NOAHジュニアのためといいながら、それまで自分の心にフタをしておったのかもしれん。本当は誰よりも真っ先に高橋ヒロムと向かい合いたかった。これがまぎれもない本心だ。敵は元日・日本武道館。相手は日本一のジュニアだ。皆に力を貸してほしい。これまで自分に関わったすべてに感謝し、必ず勝つ。我の名はAMAKUSAだ。以後お見知りおきを」
※ヒロムからのビデオメッセージ上映
▼ヒロムのコメント(12月18日収録)「26日会見なんですか? 聞いてないですよ! 26日、だって俺あれですもん。RADIO CRAZYという大阪でフェスがあって、そこの試合に出てるんですよ。何時からですか? (12時と聞いて)無理じゃないですか。それで流すのを今録ってるってことですか? そういうことか。だまされたな俺。今GHCジュニア、1月1日の会見をしてると? 23日の後楽園ホールがあるじゃないですか。高橋ヒロム、永井大貴、小田嶋、AMAKUSA。前哨戦があるじゃないですか。そこで俺たぶんAMAKUSAさんのことぶちのめしてるんで。潰しちゃってるんですよ、たぶん。間違いなく。それなのに今、18日の時点でこの映像を録るっていうのは、どうなんですかね? なんか甘く見てないですか? そこのところ。いるテイなんですか? (AMAKUSAは)今の時点ではいるでしょうね、そりゃ。18日ですもん。甘いんじゃないですかね。相手が違う人になってる可能性がありますからね。だっていないですもん。ちょっとナメてるに近い、それはもう。いたとしても、分かんないけど怒ってるでしょう。何か怒ってますよ。何か怒ってる姿を皆さん見てあげてください。きっと何かに怒っててるんでね。いいですか? もう」
▼ヒロムのコメント(12・23後楽園大会の試合後に収録)「新日本プロレスの高橋ヒロムです。今、12月23日、NOAH後楽園ホール大会終わりに録ってます。試合結果は予想通りというか、当たり前の結果で終わったんですけど、俺が知ってるAMAKUSAさんの中身が見えました。一番最後のマイクに熱いAMAKUSAさんの中身が俺にやっと語りかけてくれたんでうれしかったです。なので、さっき流れたであろう映像はあれ、もう忘れてください。なかったことにしてください。流れたんですかね? どうなんですかね? ちょっとわかんないんですけど、なかったことにしてください。ということで、いくら戻ったからといって、怒りがあるからといって強くなるわけではない気もするので。まあ、AMAKUSAさんの中の人間を1月1日・元日に潰して差し上げます。そしたらね、AMAKUSAさんってどうなっちゃうんだろうね? 俺がさ、徹底的にぶちのめしたら、AMAKUSAさんはどうなっちゃうんだろうね? そこを皆さんは楽しみに。元日ぜひお楽しみください。会場に来れないという方はABEMAで無料で生放送するので、ぜひ高橋ヒロムがAMAKUSAの中の人をぶちのめす姿をご覧ください。それでは、バイバイ」
――これを受けて?
▼AMAKUSA「どんだけナメくさるんだ? おい。ヒロム、お前のこういうやり方が一番むかつくんだよ。ベルトは俺が獲り返す」

