2025 男子世界クラブ選手権大会で準優勝を飾った大阪ブルテオンが、2025年の新しい取り組みのひとつとして、トップパートナーのhummel(ヒュンメル)と行なったのが手話シャツプロジェクトだ。
サッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグでも行なわれた手話啓蒙活動だが、大阪ブルテオンは試合前だけの取り組みだけに終わらせず、試合後まで続くイベントにすることで、啓発活動としても深みのある1日となった。
大阪ブルテオンは、世界一のクラブを目指す、というトップ戦略に加えて、地域・社会とともにあることを目指し、地域活性化や社会課題にも取り組んでいる。
今回、その中心になったのが、「心の旗を振ろう」をテーマにしたチャリティーシャツだ。表面にBLUTEONを指文字とアルファベットで表記し、背面にはクラブミッション「ALWAYS TO THE TOP, ALL WAYS TOGETHER」を配置し、「一緒に」と「チャレンジ」を対応する手話として入れ、手話シャツとして親しまれた。
「2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN 」第7節 大阪ブルテオンのGAME1東京グレートベアーズ戦のウォーミングアップで選手たちがこの手話シャツを着用したが、ジョグですれ違う際に、「ありがとう」の手話でコミュニケーションをするなど、選手たちが今回の趣旨を理解し、積極的に取り組む姿勢が垣間見えた。
山内晶大選手は、「耳の聞こえない、聞こえづらい方でも楽しめるバレーボール、パフォーマンスをしていきたいと思っていますし、僕らにできるチャリティーや交流があれば、していければと思います」と話している。
選手が手話シャツを着用したほか、アリーナ内ではパナソニックグループの手話サークルを中心とするボランティアメンバーが、あいさつや推し選手の名前、応援の言葉の手話表現を伝える手話教室を開催。
清水選手のニックネームは「ゴリ」で、手話は胸を叩くゴリラに由来。講師が胸を叩きながら清水選手を応援する手話をすると参加者からは笑いが起きるなど、和やかな雰囲気で行なわれた。
大阪ブルテオンの運営会社であるパナソニックスポーツ株式会社から聴覚障がいのある社員が今回のプロジェクトに加わっており、この手話教室も企画した。
「演出チームの協力を得られたことや一日を通して手話通訳がついたことで、選手紹介や応援練習も分かりやすくなりました。聴覚障がい者にとって、スポーツ観戦は、試合の流れさえ分かればいいというのが一般的だと思うのですが、今日は聞こえている人にしか届いていなかった情報を手話で届けられたと思います」と成果を口にした。
さらに、11月に日本初開催となったデフリンピックで金メダルを獲得したデフバレーボール日本代表女子チームからは、大阪にゆかりのある4選手が手話シャツを着用してブルテオンを手話で応援。 試合後のインタビューまで手話通訳士がつき、手話シャツを着用して来場したファンが試合後に選手との集合写真撮影に参加できる特典もあるなど、試合前から試合後のセレモニーまで、継続的に手話や手話シャツの関連イベントがあり、試合途中から観戦したファンにも今日が特別な日だと分かる仕組みがあった。
現在開催中のチャリティーオークションの売上すべてと手話シャツ販売分の売上の一部を合わせて、大阪府の4つの聴覚支援学校にバレーボールをはじめとしたスポーツ用品が届けられることになっている。
今回の手話シャツ着用マッチには寄付先となる聴覚支援学校の生徒ら約90名が招待されており、ブルテオンが目指す、「応援してくれる人に前を向く力を届け」、「ファンや地域の人々との繋がりを育み、身近な存在になる」というブルテオンのメッセージが届く一日となった。

