大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)に所属する芸歴7年目以下の「翔(かける)メンバー」全組によるお笑いバトル『Kakeru翔グランプリWEST』が、12月6日(土)に開催されました。「いまイチバンおもしろいヤツ」を決める2カ月に1回のバトルは今回も白熱! 総勢47組の芸人たちが、マンゲキの舞台で約6時間にわたり渾身のネタを披露しました。舞台直後の芸人たちの生の声をお届けします!

2カ月に1回の“翔メンバー”頂上決戦
『Kakeru翔グランプリWEST』は、第一部と第二部に分けて実施。各部A、B、Cの3ブロックに分かれて4分間のネタを披露します。観客と審査員の投票によって、順位が決定。前回の10月チャンピオンに輝いたのは、三遊間(稲継諒、さくらい)でした。
今回は47組の芸人たちが出場し、第二部のラストに「総合ベスト10」を発表。通しで観覧する目の肥えたお笑いファンのお客さんも多数いて、真剣な審査が行われます。
この日のMCを務めたのは、丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)。出場者は次のとおりです。
【第一部】
宛先プレーン/ときヲりぴーと/西野/ミステリーハンター/ほたる火/例えば炎/ぐろう/彼岸花/うめすぴか/はるかぜとともに/コブラマン/どんちっち/ごぞうろっぷ/九ノ段/ジョックロック/シカノシンプ/電気ジュース/シャガール/生姜猫/天ロクの丘/キョンビ/マーメイド/オニイチャン
【第二部】
入学卒業/アポロ軍曹/清川雄司/マーティー/ファンファーレと熱狂/タイムキーパー/銀鬼/空前メテオ/ちあき/おもしろジャンケン/檸檬/ウーロンパンダ/あんよの日/バリアシオン/バタークッキークラブ/cacao/ミケネ系/はるかぜに告ぐ/釈迦虎/満丸/東雲/ライムギ/シスター/三遊間
第一部・第二部ともに、全組のネタが終わると出演メンバーがステージに集合し、「なんでも自己PRバトル」を実施。それぞれが自信のあるネタをフリップに書き込み、謎の特技、モノマネ、ショートコントなどを披露します。ここでもネタバトルさながらの対戦形式で、芸人たちの個性が爆発し、集計までの待ち時間を大いに盛り上げました。


例えば炎「リラックスし過ぎてタイムオーバー」!?
ネタ終了直後の舞台袖で、前回優勝の三遊間をはじめ、チャレンジバトル(昇格戦)で1位を獲得して「Kakeru翔グランプリ」に初参戦したミケネ系など、注目芸人7組に直撃インタビュー! 今回のバトルにかける思いや手応え、今後の目標に至るまで、ここでしか聞けないリアルな声を聞きました。
【例えば炎(タキノルイ、田上) 】
タキノ Kakeru翔グランプリは、4分間という少ない制限時間なのですが、今回はタイムオーバーしてしまって残念です。2人ともタイムを見てたんですけれども。そこは反省ですね。
田上 僕もタキノの目を見て「ヤバそうやで」って合図してたんですけど。
タキノ 「M-1グランプリ」の敗者復活戦(12月21日開催)を控えているんですが、全国でテレビに出て、漫才できる機会はなかなかないんで。いろんな人が見てくれると思うので、いちばんいいのができたらなと思っています。爪痕や印象を残せたらなと思っています。
田上 僕も、タイムオーバーして成長していないんですが(昨年のM-1敗者復活戦でもタイムオーバー)、全国で知られていくよう“爪痕メイン”で思っています。
タキノ Kakeru翔グランプリはチャレンジャーの気分で、その緊張感もあって別物という感じはありますね。(M-1は)狙っていけるタイプではないので、2年連続でもプレッシャーはありますが、決勝へ行きたいという気持ちは高まっています。

田上 (M-1は)準決勝に上がってよっしゃ! っていう気持ちだったんですけれども、今年は芸人からの「おめでとう」は少なくて。お前ら大丈夫やろ、(昨年も)準決勝入ってんねんから、っていうふうにみんなから見られてるんやなと思いました。
タキノ 賞レースとバトルライブは全然違います。プレッシャーが全然別物ですね。
田上 はじめのころは落ちるかもしれないというプレッシャーがあったけれども、劇場に出させてもらっているうちに、もっとプレッシャーのかかる仕事を山ほど経験させてもらえたので、バトルはリラックスしてやることができる、逆に良い状態なのかもしれませんね。タイムオーバーしちゃって、リラックスし過ぎてたかもしれませんが。
【九ノ段(宮田祐輔、児島クソデカおにく)】
児島 Kakeru翔グランプリへの出場はこの1年ちょっとで7回目になります。正直、手応えあったんちゃうかなと。7回中いちばん楽しくできました。
宮田 出場し始めたころはかなり苦戦していました。去年の今ごろに比べたら全然楽しくできました。お客さんがよかったです。やっとこの1年積み上げてきたことが見えてきたかなという感じです。いつまでたっても慣れませんが。
児島 いつまでたっても慣れへん。毎回違う感じがします。
宮田 Kakeru翔グランプリは出囃子を聞いただけで緊張しますね……。直前までは「楽しむぞ!」と思ってるんですが、出囃子を聞くとグッと緊張します。
児島 手応えを感じたのは、舞台に出てツカミをやったぐらいのタイミングで、「なんか今日はオレらのことを見てくれてるんかな」って。ウケるとかじゃないんですけれども、自分たちを見に来てくれていると感じました。お客さんが笑う準備をしてくれているのかなと。ありがたかったです。待ってもらっている感じ、ウェルカムな感じがしました。この1年で僕らを知ってもらったのかもしれません。

宮田 最初はバトルに苦戦していたけれど、今日は「知ってもらった」っていうことを実感して、そのぶん楽しめました。全然知らない芸人を見るというよりは、7回出てるからというのもあってちゃんと見てくれているように思えました。ある程度は、面白い人たちと思って見てもらえていたんですかね。ネタについては2カ月に1回、いつも違うネタですが、今回はいままで作ったネタの中ではいちばんブレがないというか、どこでやってもウケる自信のあるネタで勝負しました。
児島 2カ月に1回、違うネタを出すので強くなるというか。尻を叩かれることもあるので。
宮田 先輩方がすごくいっぱいネタを作っているので、それでハッパをかけられますね。やっぱりみんな、芸人さんに認められたいとは思っているとは思うんですけれども……。
児島 もちろん、お客さんにもウケたいです!
【電気ジュース(福沢葉、藤本もふ)】
藤本 Kakeru翔グランプリに出させてもらうのは3回目です。結構ギリギリでした、途中までネタ時間をオーバーしていたので、なんとか時間内に収まって安心です。
福沢 あと2秒とかでした(笑)。
藤本 1個前の「超よしもとお笑いライブ」で同じネタで出させてもらってウケ過ぎて、こっちがウケてないので不安です。時間に追われたぶん、ウケなくなっちゃったのかな?
福沢 いま安心していても、第二部の全員が爆笑やったら悔しいから、あまり考えないようにしています。

藤本 「THE W 2025」の心の準備は全然できていないです。Kakeru翔グランプリで爪痕残しておかないとTHE Wに切り替えれないです。
福沢 Kakeru翔グランプリは負けると追放されるんで。
藤本 Kakeru翔グランプリに勝たないと注目もしてもらえないので。とりあえず残りたい、という意味で自分との戦いです。Kakeru翔グランプリの存在は大きいですね。今日のネタは好きって言ってくれる人が多くて、芸人や作家さんからのウケはいい感じです。
福沢 THE Wに関しては温かく迎えられているような気がします。よかったね、みたいな。前説でも「THE W決勝」って紹介されたり、反応がいいです。
藤本 THE Wへの意気込みは、飛ばさない、いつも通りできるようにベストを尽くしていきます。
福沢 2人とも緊張しいなんで。
藤本 THE Wは勝負ネタで挑みます!
【生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ) 】
川﨑 Kakeru翔グランプリは、もう13回か14回出させてもらっていますがまだ全然慣れていません。Kakeru翔グランプリは異質です。
カンサイ 僕らは1回、劇場メンバーから落ちてるんで。
ケージュ ピリつきますね。
川﨑 なぜ異質かというと、バトルなんですよ。バトルっていっても普通のレベルと違うくて。芸人ってね、負けず嫌いなんですよ。いつもはその空気に飲まれちゃうんですが、今回はまったく飲まれなかったですね。今回は優勝します。
カンサイ せえへんて。
川﨑 毎回ね、僕らが「絶対ええぞ!これはいった!」って思うときにね、上にね、ぐろうさんがいるんですよ。先輩なんですけれども、ぐろうさん。勝たれへん。何とか勝ちたいなと思っています。総合優勝はまだしたことがないので、いつかしたいです。最高は2位で、そのときの1位がぐろうさんでした。(今回、初めてコマを進めた)「M-1グランプリ」の敗者復活戦は勝つでしょう。
カンサイ Kakeru翔グランプリは飲まれるけど、M-1は飲まれへんねんや。
川﨑 そうそう、まったく飲まれへん。
カンサイ なんでなん?
川﨑 なんでかと言うと、僕らね、(賞レースでは)ダントツで若いんですよ。歳も芸歴も。だからプレッシャーがまったくないというか、「勝たなあかんぞ」とか気負いがない。やることをやるだけ。準優勝した「令和7年度NHK新人お笑い大賞」のときもかなりそうでした。晴れ舞台に強いんですよ、僕ら結構。

カンサイ お前もうやめてくれよ。お前のインタビュー、ビックマウスやで毎回。
川﨑 ビックマウスでええやん。
ケージュ めちゃダサイ、ほんまに。毎回、生姜猫のインタビュー見たら「大阪の天才は生姜猫です」とか、それが載ってたりする。マジで言うなそんなん。
川﨑 もうあんまり言いません。ネタに関しては、Kakeru翔グランプリではいつもの良いネタを出すという感じです。来年はもっと頑張りたいですね。今年を超えるのはかなり難しいかもしれませんが、ギリギリを攻めていきます。
カンサイ 基本はコントで勝負することが多いです。漫才でいいのがあったら、漫才で。ベースはコントです。そのなかでベストを尽くしてやっていきます。