●Windows 10 EOSで移行は「不可欠」
――まず、Windows 10のサポート終了(EOS)をどう捉えていますか。
関副社長(以下、敬称略) 多くの方がすでにWindows 11へ移行していますが、2025年10月に公式サポートが終了した後も、依然として多くの企業や個人の方々がWindows 10を利用し続けているのが現状です。ユーザーが移行に対して慎重になる理由は、ハードウェア要件の厳しさ、アプリケーションの互換性に関する懸念、安定性やコストに対する不確実性などが挙げられます。
しかし、Windows 10 を使い続けることで、セキュリティーの脆弱化や新機能の提供停止、互換性トラブルの増加など、さまざまなリスクが高まっています。今後の安全性と将来への備えのためにも、Windows 11への移行が不可欠です。
――EOS後の市場変化をどう見ていますか。
関 非常に重要な転換点と捉えています。Windows 11は、AIアクセラレーター技術を搭載した「AMD Ryzen AIプロセッサ」など、最新のハードウェアアーキテクチャを最大限に活用できるよう設計されています。ユーザーがアップグレードすることで、セキュリティーの強化はもちろん、AMD搭載システムの持つ最新のパフォーマンスと省電力性を最大限に引き出すことが可能になります。
●Ryzen AI×Copilotで体験が進化
――PCの買い替えを促進するための主なセールスポイントは何ですか。
関 移行を加速するため、当社はマイクロソフトやOEMパートナーと協力し、幅広いフォームファクターや価格帯でWindows 11対応システムを展開しています。「AMD Ryzen AI 300シリーズ プロセッサ」は、Microsoft CopilotなどのWindows 11の機能に最適化されており、クリエイティブ用途からコラボレーションや生産性向上まで、応答性、安全性、省電力性に優れた体験を実現します。
さらに「AMD Ryzen 200シリーズ プロセッサ」では、さまざまなパフォーマンスや価格帯を用意することで、より幅広いユーザー層にAI体験を提供しています。超薄型ノートPCから手頃な価格のモデルまで、用途やニーズに応じた最適なパフォーマンス、効率性、コストを実現しています。

